第2話
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お姉ちゃんがヘロヘロになって帰ってきた。
リビングへと案内して椅子に座ってもらう。
用意していた5人前のご飯にお味噌汁、卵焼きを温めて持っていき、テーブルに並べる。
パンっ!と手を合わせてペロリと平らげたお姉ちゃん。
少し元気の出たお姉ちゃんを見送り、食べ終わったお皿を片付けた。
この甘露寺邸はお姉ちゃんが柱になった時御館様から頂いたものだそうでずっとずっと私も鬼殺隊に入りたかったのを覚えていてくれてお姉ちゃんがここに住む時に私もここに住まわせてもらうようになった。
お母さんやお父さんは行ってらっしゃいと快く見送ってくれた。
私もお姉ちゃんと同じ体質でみたらし団子が大好きで食べまくってたら根元はみたらし団子の餡のような茶色、毛先は橙色という髪色になってしまった。
お姉ちゃん程ではないけどそれでも普通の人の5倍の筋肉が見えなくとも付いていて力が強い。
お姉ちゃんは確か8倍だったかな?
お姉ちゃんは炎の呼吸が元になっている「恋の呼吸」を使っている。
元々炎柱様の継子だったらしくて私もやりたいと言ったら炎柱様が
と仰ってくれてはいるがなるべくお姉ちゃんのそばに居たくてそのことを伝えると
とても心の広い方だな、と思った。
継子でもない私の面倒を見てくれるのだ。
お姉ちゃんの稽古は柔軟だとか体力を付けるのがメイン。
一応炎の呼吸が使えなくもないんだけど如何せん教え方が下手くそなんだよね……
効果音がほとんどで何を言ってるのかよくわかんない。
だから炎の呼吸に関しては全て炎柱様に教えて貰ってる。
炎柱様の稽古は休憩が少なくて大変だけどすごく丁寧に教えてくれるしぐんぐんできるようになっていくのが分かる。
1年ほど前のことを思い出していたらいつの間にかお姉ちゃんがお風呂から出て寝間着に着替えていた。
私も既に寝間着だった為、2人で寝室に向かった。
隣同士だからそれぞれの部屋の前で
そう言って部屋に入り、明日(日付的には今日だけど)用の支度に忘れ物がないか確認する。
大丈夫なことが分かったので布団に潜り込み、眠りについた。