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第66話

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ある日の事
不死川実弥
ほらよ、気に入るかわかんねぇけど.......
可愛らしい袋を渡され、
あなた

.......あけても、

不死川実弥
おう、
実弥さんの御屋敷で、2人きりの逢瀬。





実弥さんは時透さんのことを口にしない。




私が揺らぐのを分かっているから。






袋から出された羽織は
あなた

.......







その羽織は、真っ白だった。









あなた

真っ白.......

不死川実弥
なんの変哲もねェけど、
真っ白ってのはこれから何色にも染まることが出来るゥ
それに自分自身の出血も、相手の返り血もすぐに分かる
これから強くなりてェってんならその羽織に着く血は相手の返り血のみになるように頑張れェ
不死川実弥
それと、それなら姉ちゃんと同じだし、あとは、



少し嬉しかった。






だって、
あなた

実弥さんとも、同じね





実弥さんも同じ真っ白だったから。





背中に物騒な字があるけど。
不死川実弥
お、おう/////

少し顔の赤い実弥さんが可愛いって、初めて思った。





あなた

ね、着てもいい?

不死川実弥
おう、
立ち上がってその羽織を着た。




丈は膝の少し上くらい。
少しダボッとしているがそれもまたいい。




くるり、と回って
あなた

どうですか?似合いますか?

不死川実弥
おう、かァわいいなァ
にこり、と微笑んでくれる実弥さん。






これでいいんだ。







大丈夫。









不死川実弥side







あなたに新しい羽織をくれてやってから数日後。







甘露寺蜜璃
不死川さん、ちょっといいかしら?
不死川実弥
甘露寺か、



あなたの姉に話しかけられた。





甘露寺に連れられてこいつの屋敷にやってきた。




甘露寺蜜璃
あなたちゃんは昨日から長期任務に行ってるわ




そう言って茶を出してきた。





不死川実弥
.......で、話ってェのは何だ



甘露寺は決心した様にこちらを見てきた。
甘露寺蜜璃
不死川さんは、あなたちゃんのこと大切?
不死川実弥
.......ああ
甘露寺蜜璃
好き?
不死川実弥
.......おう
甘露寺蜜璃
それは、女性として?妹的存在として?
不死川実弥
何が言いたい


回りくどい言い方は好まねぇ。



甘露寺蜜璃
あなたちゃんは、あの事があってから自分の気持ちに蓋をしているように思うの




「あの事」とは時透に「二度と話しかけるな」と言われた日だろう。






柱合会議の前日の事だ。
甘露寺蜜璃
不死川さんとお付き合いを初めてからはほんの少しマシになったように思うんだけど.......
私でも、煉獄さんでも、伊黒さんにも何も話してくれないの
「大丈夫」としか.......
不死川実弥
俺にも変わらねェよ
この間新しい羽織をくれてやったがまだどこか我慢してやがるゥ
.......俺ァあいつから離れてやるべきなんだろう
不死川実弥
少し前に俺と、あなたの同期達との任務で藤の家に泊まった時.......
風呂上がりに夜空が綺麗で見とれてるだけかと思ったらあなた言ってたんだ
不死川実弥
泣きそうな顔して
「無一郎くん」ってなァ
甘露寺蜜璃



あの時俺に聞かれてないとあいつは思ってんだろうな





けど生憎しっかり聞いていた。




あなたの前じゃ大人ぶってるが、まだ俺だって餓鬼だ。
不死川実弥
けど、時透にゃそう簡単に渡したくねェんだよ
俺だってあなたのことを好いてる
一人の女としてなァ
不死川実弥
あれから数ヶ月恋仲ではあるがあいつの心はどんどん分からなくなっていくばかりだ
無理矢理突き放すことだって考えたがそんなことしちまったらあなたは今度こそぶっ壊れてそれこそ自殺だってしちまう可能性もある
不死川実弥
ならば、あいつから「元の関係に戻りたい」と、
「時透のことが好き」だと言うまで俺はあなたの支えとなるつもりだ
ま、このまま俺の事を好きになってくれりゃァ俺としては嬉しいけどな
不死川実弥
手ェ出さねぇつもりだったが.......ちっとばかし味見はしたけどな
ハッ、と軽く笑った。



不死川実弥
甘露寺は姉としてどうして欲しいんだ
甘露寺蜜璃
私はあなたちゃんが幸せなら、それでいいと思うの
この間ね、時透くんからあなたちゃん宛にお手紙が来たのよ
二人でそれを読んだの
.......不死川さん、読む?
不死川実弥
あなたがそれを許してんのか
甘露寺蜜璃
ううん、あなたちゃんは初めお手紙を捨てようとしていたわ
けれど私が誰にも見せないからと言って預かってるの
不死川実弥
.......
甘露寺蜜璃
時透くんはあの時の事をすごく後悔してる
最後の方は泣きながら書いたのか文字が滲んでいたの
でもあなたちゃんはっ.......
甘露寺はボロボロと泣き始めた。
甘露寺蜜璃
あなたちゃんはっ.......戻らないって、
不死川さんといることに決めたからって、
辛い事を思い出したくないかのようにっ.......
私を心配させたくないから、笑って、たの.......
私、どうしたらいいか.......!
不死川実弥
.......



齢13の少女にしては辛すぎる事だったんだろう。







不死川実弥
.......俺には、きっと本心は話してくれやしねェ
宇髄辺りにでも探らせる
甘露寺蜜璃
グスッ.......
不死川実弥
もしそこで時透のことが好きだと言うなら俺はあなたが泣き叫ぼうが、身を引く
元の関係に戻る
これでも兄を名乗る中じゃそれなりに懐かれていたからな
きっと元に戻れるゥ
甘露寺蜜璃
不死川さん、ごめんなさい.......っ
不死川実弥
何を謝る必要があるんだァ?
姉妹揃って泣き虫だなァ
甘露寺蜜璃
グスッ.......









そろそろ、身の引き時だな














不死川実弥side終了