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第63話

62
藤の家から出て
あなた

さーむっ.......

不死川実弥
鍛え方足りねぇんじゃねぇの?
あなた

実弥さんと一緒にしないで

けっ、と言い捨てると
不死川実弥
テメェ.......
なんて青筋を浮かべていそうな雰囲気。



あなた

拓海達はこれから任務??

山代 拓海
そうだな
花咲 克哉
前回もこんなんだったな!
あなた

ね!
また今度うちに遊びに来てよ!

山代 拓海
そうだな!
行けそうな時は鴉とばすわ!
あなた

待ってる!




拓海達と別れて実弥さんと歩き始めた。
あなた

実弥さん実弥さん!

不死川実弥
んあ?
あなた

手が冷たいです!

ん!と手を出すと
不死川実弥
その手で俺の腹とか触んなよォ
あなた

え!触っていいんですかやったぁ!!

きゃーっ♡と飛びつこうとすると思いっきり顔を掴まれた。



あなた

可愛い可愛い彼女にそれやる??

不死川実弥
ダメだって言ってんだろうがァ!!
不死川実弥
あと力強いなおい!!
あなた

特殊体質舐めないでくださいぃぃぃ




結局実弥さんが私と手を繋ぐという事で何とか収まった。



不死川実弥
冷た.......
あなた

実弥さんの手は大きくて暖かいねー!

不死川実弥
オトナだからなァ
あなた

もう片方のキンッキンに冷えた手で触るよ!?いいの!?

不死川実弥
やめろォ
少し鼻を赤くした実弥さんが心底嫌そうな顔をしてそう言った。





家の近くの街に入るとほんの少し寒さが和らいだ。
不死川実弥
そういや言うことひとつ聞くってやつ、
何にするんだァ?


思い出したかのようにそういった実弥さん。



あなた

何でもいい?

不死川実弥
常識の範囲内ならな
あなた

ふふ(笑)
あのですね、私の願いは

一息置いて
あなた

私の事、嫌いにならないで欲しい、です

実弥さんが立ち止まった。



びっくりして見上げると真剣な顔で
不死川実弥
いつ、誰が嫌いになるってェ?
あなた

もう、これ以上嫌われたくないんです
だから、実弥さんにはそばにいて欲しい
こうして手を繋いで歩いていきたい

へにゃ、と笑ってそこまで言うと、








ガシッ!!と私の肩を掴む人と、懐かしい声が。
時透無一郎
ハァッ.......あなたっ.......!



振り向けばそこには
あなた

とき、と、う、さん.......

名前で呼びそうになってしまったが、好きで仕方がなかった時透さんがいた。





息を切らして、
時透無一郎
やっと.......ゼエッ.......みつ、けた!




息を切らしているあたり、よっぽど私を探していたのだろう。







ほんの少し、期待してしまった。







けれど、私はもう決めたんだ。








諦める、と









実弥さんの隣にいると。









だからこそ、突き放す。
あなた

時透さん、どうされたんですか?
ああ、ごめんなさい
今更ではありますが私、炎柱をやらせて頂くことになりました
以前はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした

そういってぺこり、と頭を下げる。
時透無一郎
炎柱になったことは知ってる!!
違うんだ、僕は謝りたくて!
あなた

何を謝ることがありましょうか?
あの時私がグズグズしていたのが悪いのです
それに二度と話しかけるなとおっしゃったのは時透さん、貴方ではありませんか
柱同士で仲が良くないのはあまりいいことだとは言えませんが人間ですから仕方の無いことです

実弥さんの手をぎゅう、と握る。
あなた

煉獄さんの様な炎柱になれるよう精進致しますね
いつか皆さんに認めて貰えるように、






やっと、忘れられそうだったのに。








どうしてこんな時に現れたのか。








そんなことを口走らないように、少し困ったような表情を作って話をした。
時透無一郎
不死川さんに言われたんだ
僕の事を、諦めるって!
あなた

は?

不死川実弥
.......
実弥さんったら余計な事を言っていたらしい。




後でキンッキンに冷えた手で胸板を触る事にした。






時透無一郎
その羽織を今も着ているってことは、少なからずまだ.......!





いつまで経っても時透さんの事が頭から離れない事に納得がいった。





















この羽織が邪魔だったんだ。






ならばと、
実弥さんと繋いでいた手を離し、羽織を脱いだ。



そして綺麗に畳んで
あなた

お返し致します

時透無一郎
え、
時透さんに無理矢理渡した。




そして
あなた

こちらも、いつまでたってもお借りしている訳にはいきませんよね

首からぶら下げていたお守りもその羽織の上に置いた。



時透さんは何をしているんだ、という表情で。
あなた

ねぇ実弥さん

不死川実弥
.......なんだ
あなた

やっぱさっきの変えていい?

不死川実弥
.......
あなた

羽織、買ってよ

時透無一郎
これ、
弱々しい時透さんの声を聞こえないふりして、
あなた

ねぇ、いいでしょう?
恋人じゃない

不死川実弥
.......そうだなァ
今から行くかァ
あなた

やったぁ!!
というわけで、時透さん、そちらはお返ししますね
ありがとうございました
.......実弥さん、早く行こ!

不死川実弥
お、おう、
呆然と立ち尽くす時透さんを、
もう目に入れたくなくて実弥さんの手を引いてその場から離れた。