第84話
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本人視点に戻ります
お姉ちゃんは伊黒さんに、私は無一郎くんに沢山の食べ物を買ってもらった。
伊黒さんが無一郎くんに
口に入ってたたこ焼きを飲み込んで
そういうとにっこり笑って
伊黒さんと無一郎くんが屋台に向かっていった。
私はお姉ちゃんとベンチに座ってもぐもぐしている。
たこ焼きを爪楊枝でつんつんしながらそういう。
2人きりになったなら、と期待してしまう。
お姉ちゃんはにっこり笑ってそう言ってくれた。
そうだよね、と言おうとしたところで
という声と共にひょいっと抱っこされた。
ストン、と降ろされて声の主たちを見ると皆浴衣やら甚平を着ている。
今まで包帯みたいなの頭にぐるぐる巻いてる姿しか見た事なかったから知らなかった。
ふふん!とドヤ顔をしている。
確かにかっこいい。
そう問うと
しのぶさん美人さんだから浴衣絶対に似合うと思ったのに、と思ってたら
そう言って無一郎くんが帰ってきた。
イカ焼き、チョコバナナ、焼きそば、じゃがバタを持って。
伊黒さんも。
伊黒さんがそういうと鏑丸くんはよし来た!!と言わんばかりに向かおうとするから
伊黒さんは納得いってないようだったので仕方なく、
そういうと顔を赤くした伊黒さんが
と、何とか収まってくれた。
宇髄さんは
なんて気にしていない様子。
と、さっきの位置に座ってイカを差し出してくるから私も座ってはむり、とかぶりついた。
少し焦げたお醤油の味が美味しい。
実弥さんがなにかもぐもぐ食べている。
手に持っていたおはぎアイスなる物を私に一口かぶりつかせてくれた。
冷たいんだけどとろりと口の中で溶ける。
何故か皆と居ることになってしまった。
無一郎くんは耳元でこっそり
なんて言って来るから
って顔を赤くして返事するしかなかった。