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第94話

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あなた

.......はっ!

目を覚ますとそこはどこかのお屋敷。



しかし薬の匂いだとか自分の状態からしてここが「蝶屋敷」であることが分かった。




腕に繋がれていた点滴がいくつかブチブチと音を立てて抜けた。


あなた

痛っ.......

もう全身が痛くて、今の針が抜けたのなんて痛みが分からないくらいに全身が痛い。



あなた

ゲボッ、ゲホッ!!

布団の上に咳き込んだ時にでてきた血が広がった。


あなた

ゲボっ、がハッ、

ビシャッとさらに出てくる。



息が苦しい。

頭がグラグラしてくる。




あなた

むい、ち、ろ、

無一郎くん、と呼ぼうとした時、
煉獄杏寿郎
もうすぐ目を覚ますといいのだが.......ってあなた!?しっかりしろ!!
甘露寺蜜璃
あなたちゃんっ!!
しっかりして!!
伊黒小芭内
胡蝶を呼んでくる!!
あなた

ゲホッ、ゲホッ!!



煉獄さんに伊黒さん、お姉ちゃんが来てくれた。



喋りたいのに、喋れない。


背中を摩ってくれるお姉ちゃんに
煉獄杏寿郎
あなた、意識を飛ばすな!
すぐに胡蝶が来るからな!
涙がボロボロとこぼれる。



苦しい。



バタバタと慌ててこちらに向かってくる足音。




そして
胡蝶しのぶ
あなたさん!!
しのぶさんが来てくれた。


胡蝶しのぶ
大丈夫ですよ、すぐ楽になりますからね
手際よく点滴を治してくれてあるひとつになにか薬剤を混ぜている。




すぐに痛みが引いてきて眠くなり、
あなた

.......

眠りについた。






胡蝶しのぶside





伊黒小芭内
おい胡蝶!!
珍しく伊黒さんが慌てている。



思い切り開かれた扉がミシッ、と悲鳴をあげた。
胡蝶しのぶ
なんですか?
扉壊そうとしないでくださいよ
仕方ない人だな、と思った次の瞬間、
伊黒小芭内
あなたが目を覚ました!!
だが苦しそうに咳き込んで血を吐いている!!
助けてくれ!!
胡蝶しのぶ
すぐ立ち上がり、鎮静剤を持って伊黒さんとあなたさんのいる病室に向かった。



そこには苦しそうに咳き込んで吐血し続けるあなたさん。
甘露寺さんは背中をさすり、煉獄さんは意識を飛ばすなと声をかけ続けている。





すぐに点滴をつけ直し、鎮静剤を1つの点滴に混ぜるとすぐに楽になったのか眠りについたあなたさん。



胡蝶しのぶ
アオイ、交換をお願い
アオイ
はい!
アオイに血で汚れた掛け布団の交換をお願いし、私はあなたさんの顔を綺麗にした。



脂汗も酷かった。



一段落し、来ていた柱3人に
胡蝶しのぶ
気づいていただけて助かりました
ありがとうございました
甘露寺蜜璃
私達は何も.......!
煉獄杏寿郎
あなたは大丈夫なのか
胡蝶しのぶ
.......分かりません
あなたさんは毒の耐性がありません
隠からと同期の山代さん達の話を聞くとあなたさんは毒に侵されながらも戦い続け、鳩尾に猛毒の血鎌で貫かれている
上弦の陸の兄の方を倒した直後、爆発に巻き込まれないようにと宇髄さんと炭治郎くんを担いで退避したそうです
その時に背中に深い傷を負いました
そこで倒れてもおかしくなかったのに鬼が崩れていっているか確認しないと、といって探しに行こうとしていたようです
そこを同期の花咲さんが引き止め、山代さんも宥めたところ、力尽きたようです
その後すぐに禰豆子さんによって毒は消したようですが消されるまでに時間がかかり過ぎたこと、酷い貧血、傷によって今意識を取り戻したことすら奇跡です



運ばれて来た時は血の気が引いた。



宇髄さんは確かに入院はしているが元忍ということもあって毒に耐性はあったし傷も確実に治る。


同期の2人も竈門くんたちも入院しているがあなたさんよりは酷くない。
胡蝶しのぶ
.......
まだ安定して起きていられるようになるまで油断はできない。




あなたさんは煉獄さんのようになる、とよく言っていたけれど宇髄さん曰く戦う姿は煉獄さんそのものだったと。


胡蝶しのぶ
(絶対に、助けてみせる)

こんなに才能溢れる子を絶対に死なせるものか。





胡蝶しのぶside終了