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第54話

53
無一郎くんはズカズカと中に入ってきて私の前にしゃがみ、
時透無一郎
ねぇ、いつまでめそめそしているの
あなた

ズビッ.......

甘露寺蜜璃
無一郎くん、まだそっとしておいてあげて、
時透無一郎
甘露寺さんも伊黒さんも優しくしすぎだよ
伊黒小芭内
しかしあなたは、
時透無一郎
嫌われるのが怖いの?
伊黒小芭内
いやそんな事はないが.......
時透無一郎
明日までにあなたを納得させるって2人がその役を買って出たんじゃん
この様子だと言ってないんじゃないの?
時透無一郎
じゃないとあの事も知らせられないじゃないか
あなた

.......あの事?

甘露寺蜜璃
けれどこんな状態じゃ言えないわ.......
時透無一郎
2人が言わないなら僕が言うよ?
伊黒小芭内
まて時透!
時透無一郎
あなた、あの二人が君を甘やかしすぎた
甘露寺蜜璃
無一郎くん!!
お願い、まだ!!
時透無一郎
君は、
伊黒小芭内
時透!!
お姉ちゃん達が無一郎くんを止めようとする。
時透無一郎
ちょっと2人は黙っててよ
時透無一郎
貴方たちがあなたのことを思うならなおのこと言うべきだろ
無一郎くんが2人をキッと睨んでからこちらを見て
時透無一郎
あなた、君は次の炎柱となることが決定している









頭の中が、真っ白になった。









あなた

私が.......えん、ばし、ら

時透無一郎
そう
煉獄さんがいた炎柱の席は空席だ
炎柱は炎の呼吸で甲で、
そして十二鬼月を倒している者がなることは知っているよね?
あなた

はい

時透無一郎
炎柱が居なくなった今、
その条件を満たしているのはあなただけなんだよ
時透無一郎
現にこの間も十二鬼月を倒したみたいだし?
あなた

えっ、

伊黒小芭内
気づいていなかったのか?
俺との合同任務の時、下弦の参をあなたはたった1回の型を出しただけで、
一撃で倒しているんだ
あなた

.......

全く気づいていなかった。




煉獄さんがいないということを受け入れられなくて、
全てがどうでも良くて、
時透無一郎
実力としては申し分ないんだよ
あなた

でも、私は、

時透無一郎
炎柱にならないなんて言わないよね?
あなた

.......

時透無一郎
どうなの
あなた

私.......
煉獄さんみたいに強くないです
あんなに、誇り高き精神なんてない.......
あんなに、強くない.......!
私なんかが、炎柱なんてなれません.......!

甘露寺蜜璃
あなたちゃん、
時透無一郎
拒否権なんてないんだよ
御館様は優しいから考えさせてくれるけれど
炎柱の席が空席だなんて許されない
あなた

でも、私は、

時透無一郎
.......御館様に逆らうんだ?
あなた

ビクッ!!

無一郎くんの表情が無くなった。






声も、いつもより低い。
時透無一郎
もういいよ
僕はあなたを買い被りすぎたみたいだ
たった1人の柱が居なくなっただけでここまでダメになるなんてね
無一郎くんは立ち上がって部屋から出ていく。




廊下に出た時、
時透無一郎
二度と僕に話しかけないで
あなた

っ.......

そう言って無一郎くんは出ていってしまった。
あなた

うっ.......うあぁぁあぁぁあぁぁあ!!!







無一郎くんに嫌われた。












私が、弱いから。







甘露寺蜜璃
あなたちゃん、
あなた

うあぁぁあぁぁあぁぁあ!!!

伊黒小芭内
あなた、
涙が止まらなかった。








門の方から、
竈門炭治郎
すみません!!甘露寺さんはいらっしゃいますか!
甘露寺蜜璃
??
私ちょっと行ってくるわね、
伊黒さんあなたちゃんを少し頼んでも、
伊黒小芭内
ああ。構わない
お姉ちゃんが部屋から出ていった。





伊黒さんが頭を撫でながら、
伊黒小芭内
あなた、済まなかった
俺たちからもっと早く伝えるべきだった
あなた

ううっ.......

伊黒小芭内
どうか、炎柱になってくれないか?
あなた

むり、です、

伊黒小芭内
まだ煉獄の事が受け入れられないのもわかる
しかし時透も言ったように炎柱が空席となった今、一刻も早く次の炎柱を見つけないといけないんだ
あなた

でも、わたしは

伊黒小芭内
あなたは充分強い
煉獄のような強さはこれからなっていけばいい
煉獄も甘露寺も元からあんなに強かったわけじゃない
柱となってからも努力を怠らないからだ
甘露寺蜜璃
あなたちゃん、炭治郎くんが来てるんだけど、
竈門炭治郎
あなた、
あなた

竈門さん.......

竈門炭治郎
煉獄さんからの、言伝があって、
竈門さんのすごく体調が悪そうなのがわかる。
甘露寺蜜璃
炭治郎くんも部屋に入って、
竈門炭治郎
ありがとうございます
炭治郎くんは私の目の前に座って、
竈門炭治郎
煉獄さんの任務に、俺も一緒に行ってたんだ
あなた

えっ

竈門炭治郎
あなたに、伝えて欲しいことがあるって言われてる
あなた

私に.......?ズビッ

竈門炭治郎
ああ
お姉ちゃんも伊黒さんも入口に座って私たちの様子を見てくれている。
竈門炭治郎
煉獄さんはあなたに、
「次の炎柱は頼んだ」
「あなたは充分強い、もう俺の教えなどいらない。自信を持ちなさい」
そう言っていた
ぶわりと涙がまた溢れてきた。
竈門炭治郎
俺より年下なのに、階級は甲になっていると聞いた
あなた

ズビッ.......

竈門炭治郎
どうか.......
煉獄さんの意志を継いで欲しい
あなた

うぅ.......グズッ

竈門炭治郎
「心を燃やせ」
あなた

!!

竈門炭治郎
俺達に、煉獄さんから言われたことなんだ
竈門炭治郎
あなたは煉獄さんに色々と教わっていたんだろ?
あなた

コクリ

竈門炭治郎
なら今のも、
あなた

はい、
よく、言われてました.......

竈門炭治郎
俺は炎の呼吸を使っていない
けどあなたは使っているだろ?
煉獄さんの意志を、
煉獄さんの願いをどうか未来に紡いでいって欲しい
あなた

意志を、

竈門炭治郎
ああ
頼む.......いててて、
竈門炭治郎
ごめんな、もっと話ししたいんだけどそろそろ蝶屋敷に戻らないと、
そういって竈門さんは立ち上がってヨロヨロと屋敷から出ていった。