第13話
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約1年後
鬼が消えたことを確認し、刀をしまった。
この1年で階級は「丁」にまであがった。
拓海や克哉は「庚」になったらしい。
たまに合同任務になるのだがなる度に階級を聞かれ、答えれば
なんて言われることも多い。
そして今日は
何故かこの4人で合同任務となった。
私含め拓海達はガタガタガタ震えている。
お姉ちゃんから聞いていたが想像以上に怖い。
本当に目だけで鬼を殺せるんじゃなかろうか?
なんでこの人そんなに目が血走ってるのよ、
しかも前めっちゃ開いてるし傷だらけだしでも顔はかっこいい分類だし……
マジ無理無理
霞柱様の方がずっとかっこいいし優しいし
蛇柱様だって優しいもん
1人脳内会話をしていたら話しかけられていたらしく、飛び上がった。
頭をペコペコ下げていたらなんか呆れたような声でそう言われた。
むんっ!とすると
スタスタ歩く風柱様の後ろを小走りで追いかける。
拓海達は身長もそれなりにあるから普通に歩いている。
風柱様の隣に移動してそう言うと
それくらいなら行けるか?と思ったらそれが怖気付いたのかと思ったらしく
そう返した所で
ワラワラと15体ほどの鬼が出てきて1番前にいた女型の鬼が声をかけてきた。
会話をする必要も無い。そう判断をしてさっさと鬼の頸を狙う。
まさかこの中で一番上背のない私が頸を斬ったなんて思わなかったのだろう。
ボロボロと崩れていくのでどんどん他の鬼にも向かっていく。