第35話

風邪
3,033
2019/02/27 02:23


『しんどい……』

えーと。姫野。微熱を出しました。風邪引きました。クソ兄貴が助けてくれるはず。

『お兄ちゃん〜!』

翔我「ん?」

『しんどい。』

翔我「黙って寝とけ。」

『全然心配してないよね?!』

翔我「バカは風邪引かないのにな」

『マジ黙って?』

翔我「瑞稀にも同じこと言われるんじゃね?」

『さっきLINEしたらみんなに言われた。瑞稀だけじゃなくて。あの可愛い可愛い、龍我にも言われたよ。』

翔我「龍我にも言われるって笑」

『ねぇ今日誰か家に一日中いる?』

翔我「姉貴ならいるんじゃない?」

『よかった……』

翔我「アイツか……」

『マジしつこかったらぶん殴ろうかな。』

翔我「それはやめとけ笑黙って警察呼べばいい。」

『あ、警察……』

翔我「ホントにバカだった……ネジ何本取れてんだよ」

『ZERO』

翔我「発音いいなー笑」

コンコンッ

瑞稀「おい、バカ。開けろ」

『誰が開けるか。』

翔我「開けてやれよ笑」

『開けないで?!』

瑞稀「翔我ありがとう〜」

『ウザっ』

瑞稀「聡から連絡来たの?」

『バカのクセに風邪引くってヤバっ』

瑞稀「ブフォ……www」

『酷くない?!』

翔我「まぁそれなりに」

『マジ兄ちゃん嫌い』

翔我「俺は好き」

『キモイ』

瑞稀「塩すぎるだろwww」

コンコンッ

斗真「入りますね」

『やっば……』

瑞稀「ベットの下に隠れてろ」

『うん。』

翔我「なに?」

斗真「あなたさんは?」

瑞稀「今居ないけど」

斗真「そうですか。じゃ戻ってくるまで待ってますね」



きめぇぇぇぇぇぇ!!!!!
帰ってくれぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

瑞稀「いや、いいよ。俺らがいるし。なんかあるなら言っておくけど」

翔我「瑞稀わりぃ……俺仕事……」

瑞稀「え、……」

翔我「ほんと悪い。あとは任せた」

瑞稀1人にさせちゃダメだよ?!ホントはクソ弱いのに!!!!

斗真「瑞稀さんも自分の部屋に戻って良いですよ。」

瑞稀「いや、俺も用あるから。」

斗真「そうですか。」

瑞稀「……あんまりアイツに付きまとうなよ」

斗真「それは瑞稀さんじゃないんですか?僕はお父様に頼まれて居ますし、本気であなたさんの事が好きなので」

瑞稀「お前も知ってるだろ。アイツには彼氏がいる。お前なんか眼中に無い。」

斗真「それがなんですか?あの人とも別れさせるのも僕の仕事なので」

瑞稀「お前、いい加減にしろよ!」

斗真「殴ろうとするなんて笑もし僕の事を殴ったりしたらジャニーズ事務所を辞めさせることも出来るんですよ?」

瑞稀「別にいいよ。あなたが事務所に残ってくれるなら。俺はアイツの為になるなら辞めてもいい。」

『バカじゃないの……』

瑞稀「あなた……」

『何が私の為だよ。何が辞めてもいいだよ!!ふざけんなよ!冗談でもそんなこと言わないでよ……』

瑞稀「……ごめん……」

『私は事務所も辞めないし誰も辞めさせたりさせない。あんたの好き勝手で私の仲は壊れないから。出てってくれません?』

斗真「なんでこんな奴らを庇うんですか?!こんな庶民。クズですよ。僕と居た方がお金だって沢山貰えますよ?!」

『なんで庇うのって……大好きだからに決まってんじゃん。それと別にお金だって困ってないし。人間ってお金で買うものじゃないから』

斗真「……ッ出てく

瑞稀「あなた……ギュ」

『うぉ……どうした?』

瑞稀「好き〜!」

『……え?!どうした?!熱移しちゃった?!』

瑞稀「違うよ!ホントのこと言ったらだけだから!」

『いや、嬉しいんだけど笑』

瑞稀「絶対離れない!」

『あのぉ笑離れようよ笑』

瑞稀「……は、俺何やってんだろ。」

『みじゅき君?笑』

瑞稀「……/////」

『ホントに可愛い!!』

瑞稀「うるせぇよ!黙って寝とけ!熱あんだろ!?」

『はぁ……やっぱりデレデレみじゅきに戻んないかな』

瑞稀「戻るわけねぇだろ!」






まぁなんだかんだいつもの瑞稀が好きなんだけどね笑

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