第18話

最終話

〈あなたside〉

早く、早く、玲於に気持ちを伝えたくて


急いで玲於の家まで走る



走りながら、色んなことを思ってたら

涙が出てきて。



すれ違う人達が私の顔を驚いて見るけど
そんなの気にする暇もなくて
ただひたすら走る




玲於の家が見えてきて


止まらない足とは裏腹に
心臓はバクバクで



気づけばもう
玲於の家の前。
貴方
貴方
………ふぅ……


息を整えて、
緊張からか少しだけ震えてる指で
インターホンを押す
玲於
玲於
…はい……

そんな声が聞こえながら開くドア


私だって気付いた玲於はすぐに目を見開いて
玲於
玲於
え……あなたさん……なんで…
貴方
貴方
…あ、あの…玲於…!
玲於
玲於
えっと……あの……

話は中で聞きますから。
入ってください

家の中に入って
玲於が座った向かいの椅子に座って話し始める
玲於
玲於
それで……何があったんすか
貴方
貴方
……あのね、玲於
玲於
玲於
はい、?
貴方
貴方
……私…玲於が好き
玲於
玲於
………ぇ…、?
貴方
貴方
ごめん、急に。
玲於
玲於
え、いや、だって………
涼太くんは…?
貴方
貴方
…自分の気持ちに気づいて。
って言われて…

別れた
玲於
玲於
…………ぇ…
貴方
貴方
私、ヘアメイクになったばっかりの時。
玲於が好きで、でも玲於と女の人が一緒に歩いてるの見た時。

失恋した。って思って、
玲於のこと諦める為に涼太と付き合ったの
貴方
貴方
……ほんと……最低な女だよね……
玲於
玲於
……
貴方
貴方
でも、忘れられなくて。
玲於と話す度にあの時の気持ちが戻ってきそうで怖くて。……逃げてた、自分から
貴方
貴方
…それで…今日玲於から
好きだって言われて。

どうしたらいいか分からないまま家に帰ってね?
そしたら涼太に自分の気持ちに気づいて。
って言われて、やっと自分の気持ちと向き合うことができたの
玲於
玲於
……
貴方
貴方
こんなこと急に言われても
どうすれば…って話だよね、、ごめん


私の話を聞いて明らかに困ってる玲於



あぁもうだめだな……

私、色んな人を困らせてしまう…


ここに居るのが恥ずかしくなって
貴方
貴方
…あの女の子が居るもんね、!!

うん……もう忘れて、!!
じゃあ…

そう言って玄関に向かおうとしたら

腕を掴まれて見事に動きが止められてしまう
玲於
玲於
………無理っすよ、あなたさん


って、そんな言葉。





〈玲於side〉


急に俺の家に来て、

自分の気持ち伝えるだけ伝えて。


最後は
もう忘れて。とか………



帰ろうとするあなたさんの腕を掴んで
玲於
玲於
………無理っすよ、あなたさん


そう言ってあなたさんを見たら


え?って顔してて




俺にも……気持ち伝えさせてください
玲於
玲於
忘れろ。なんて、んなの無理ですよ
貴方
貴方
……え?
玲於
玲於
……っ…



俺のこと好きなら、、良いよね


立ち上がってあなたさんを後ろから包む
貴方
貴方
えっ……
玲於
玲於
…あなたさん
貴方
貴方
………ん…?


どんなに飾った言葉よりも

ストレートな言葉が、あなたさんには響くと思うから。
玲於
玲於
今日も言いましたけど、

…俺…あなたさんが好きです
貴方
貴方
……
玲於
玲於
忘れろ。とか無理っすよ。

忘れるわけないじゃないですか。
玲於
玲於
……ずっと前から大好きです。

あなたさんのこと、
好きで好きでたまりません。
貴方
貴方
……でも……あの女の子は…



そう。さっきから気になってた
あの女の子。ってワード
玲於
玲於
それ、誰っすか、、?
そう言いながらあなたさんから離れると

あなたさんがこっちを向いて話し続ける
貴方
貴方
ほら、結構前に
女の子と二人で、アクセサリー屋さんに入っていってたじゃん
玲於
玲於
…………あ、


あなたさんに渡そうと思ってたアクセサリーだ。
玲於
玲於
ちょっと待っててください



自分の部屋に行って

そのアクセサリーを持ったまま
あなたさんの後ろに回って


チェーンは銀色で、淡いピンクの石が組み込まれたリングが付いてるネックレスを


あなたさんの首に付ける
貴方
貴方
わぁ……可愛い…
玲於
玲於
その女の人。スタイリストさんです


俺がそう言ったら
えっ?って驚いてこっちを見るあなたさん
玲於
玲於
…あの…あなたさんの
誕生日プレゼントを買おうと思ってて…

でも、女物がよく分かんなかったんで。
付いてきてもらってただけっす…
貴方
貴方
……あっ、そうだったの、、?
玲於
玲於
はい。
貴方
貴方
……恥ずかしいな……
玲於
玲於
ふはっ笑

…だから、俺の好きな人は
ずっとあなたさんです


そう言うと、顔を真っ赤にするあなたさん
玲於
玲於
………好きです。

俺と付き合ってください


あなたさんの前に立って

はっきりと、そう言ったら



すぐに大きな目に涙が溜まっていって
一つの線になりながら頬を流れていく
貴方
貴方
…はい……‼


キラキラした笑顔で言うあなたさんは
すごく綺麗で
玲於
玲於
……あぁもうほんとに好きです


そう言って抱きつく
貴方
貴方
………あはは笑
玲於
玲於
やっと叶ったんで…。

もう離れないでください。


そう言ったら、離される体



やべ、流石に重かった?
って焦ってたら
貴方
貴方
………絶対に離しません!!

ってフワッて笑って

また更に強く抱きしめられた



同じように強く、でも優しく、

俺も抱きしめたら



幸せそうに笑うあなたさん



君はいつも。


表情をコロコロ変えて
俺を困らせるけど



そんな君が、世界で一番大好きです





END