ステージにあがると生徒だけでなく先生たちも信じられないという顔でこっちを見ている
当たり前だろう
私は今ただの一生徒であることに変わりはないのだから
HITのサビ部分のダンスで会場がさらに一体感を増す
いままで全然目立たなかった女子がキレッキレのダンスを踊ってるだけでもうびっくりするよね
いままで隠してきてごめんね、みんな
これがほんとの私。
教室で目立たないようにいつでもイヤホンをしている私は私じゃない
家の事情で…っていいながら不登校気味な私は私じゃない
人前に出るのが苦手な雰囲気をもつ私は私じゃない
これがほんとの私なの
ステージの上に立って
だいすきな歌を歌って
14人一糸乱れぬダンスを踊って
CARATのみんなに囲まれて
誰かの心に響くように
誰かの励みになるように
誰かの救いになれるように
だいすきなおっぱたちとわたしたちだけのステージをするの
14人揃えば怖いものなんてないよ?
だって私たちはSEVENTEENなんだから
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。