「〜…っっっ……………もう…」
「あ?」
「漏瑚様なんて………………だぃぃぃっっきらい!!!!」
「は、、、」
ガシャン!!!!
漏瑚は手に持っていたものをいつの間にか落としていた。
ガチャン
冷たい風が皮膚を冷す 頬に涙が流れ流れた所は冷えた頬を一層冷す
「もぅ…漏瑚様なんて知らない……っ」
コツコツと歩く音をたてて公園のベンチに向かう
「わ…わたしの…わたしの…んんんんぅぅぅ〜〜…………プリンが……ひぅっ…食べられた……」
ベンチに座り 三角座りをして足に顔をうめる
自分の息が自分の顔に当たって暖かい
「……寒い…」
「当たり前だよ」
「へぁっ!?真人様…っっぅぅぅ」
「よしよーし」
「酷いんですよぉ……ひぅ…私のプリン…」
そう言うと真人の手がピタリととまる
「?」
「っっぷっwwあははwww」
「な、何がおかしいんですかぁ!!」
「だってさwwプリンだけで?wwww可愛すぎでしょwww」
「なっっだけどはなんですか!!食べ物の恨みは恐ろしs」
「……おい……………」
「ぴゃっ………ま、真人様…助け…」
「じゃww俺w帰ってるね〜www」
「あ、ぁぁ…………っっ終わった…」
「ん、……」
そう言って袋を渡す漏瑚
「へ?」
中身を見ていると3つ入りのプリンが入っていた
「……漏瑚様……っ」
そう言って漏瑚の胸元に抱きつく
「……その…すまなかった」
「そんなごどべづにぃぃんでずよぉぉぉ!!」
漏瑚様の胸は暖かい ___火山だからかな……
そんなことを思いながら、あなたは意識を飛ばした
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。