私の言う事なんてお構い無し
手を掴まれ、中へと強引に引き込まれる
待って、"アイツら"がいるなら話は別
マイキーの言葉にホッとするのもつかの間
『真ちゃーん。ボコられてんの〜?』
トタトタと階段を降りてくる音
聞き覚えのある声
そして
『なんだ、マイキーじゃん』
ロングヘアに焼き芋みたいな髪色。
知り合いかと思ったけど…
『あなた?』
どう見ても焼き芋だよ。カラーリングが
手をすくい上げてチュッと手の甲にキスを落とされる
あ、ワカだ。キス魔は健全なんですね
パシッと手を払われるが、別にアンタのもんでも
無いけどね。なんて心の中で呟く。
そして、それを代弁する様に
あれはストーカー以外の何者でもないよ
私が行くとこ行くとこに真一郎くんいたし
余りにもアバウトな説明に真一郎くんもワカも唖然
なにこれ。早く帰りたい
そんな事を思っていると。
『遅せぇかと思えば』
『なに、こんな所でダベってんだ』
そうですよね。
真一郎くんの店だし、ワカもいればこの2人もいる
余計逃げられないじゃん。最悪
▷▶︎▷▶︎空桜🦢🌿