バツの悪そうな顔をしてるイザナに
「なんでだよ」とでも言いたげな顔をする男2人
イザナくん?面識があったのはイザナの方か
それなら私の知り合いじゃなくてイザナの
知り合いじゃん。
デートというワードを強調させる意味は分からないが
これ以上面倒事に巻き込まれるのはゴメンだ。
早くどっか行けよ。
なんて思いながら目線を窓に向けていると
喫茶店なら静かで穏やかに過ごせると思ってたのに
そんな雰囲気は一切無く、ガヤガヤと騒がしくなる
場地…トリオってなんだよ……
多分最初に話しかけた2人組が場地と松野なのだろう
そして、虎はこのバナナ頭のやつ
あ、虎じゃなくて、一虎ね。
てっきり、虎かと思ってた
次から次へと自己紹介されるが覚えられる気しないし
元から覚える気も全くない。
てか、不良のクセに自分から名乗るなんて律儀な奴ら
そして仏頂面を見せながらイザナは言う。
いかにも、不機嫌そうな顔。
頼むからどっか行ってくれ
生憎、私には機嫌取りなんて面倒臭い事出来やしない
なんだか、イザナがお兄さんに見えてきたなぁ
そんな事を考えているとテーブル席の周りを不良が
囲んでいるせいで定員さんが後ろの方で困っていた
そう言って一虎と千冬の間に割って入る
通りやすくなった定員さんはお礼を言って
頼んでいた品をテーブルに置く。
私の威圧感に一瞬身を小さくしていたが
すぐに「かっけぇな!」なんて騒ぎだした
学ばない馬鹿にも程がある
15分程度(一方的に)会話をし入り浸っていたが
誰かから電話が来て場地トリオは帰って行った。
そして、目の前に居るコイツはどうやら不機嫌な様で
と、先程のお兄さんのオーラは消え一気に
弟へ早変わり
次はコイツの相手をしなきゃいけないのか…
▷▶︎▷▶︎空桜🦢🌿