臺さんはそう言ってパソコンを開いた
そして提示版を見た
覗いてみるとずらずらーっと人の名前が出てくる
そして「は行｣から美依の名前を探し始めた
は行はとても多く探すのに苦労してそうだ

開始から10分近くたつと臺が大声で言った
一瞬びっくりした

そういえば美依、歌を歌うの楽しみにしてたな
1回聞いたことがあるがとても綺麗な歌声だった
…この声を壊せば私の復讐ができる

しかし30分たっても見つからない
おかしいな、と臺さんはもう1回探す
だが見つからない

それって危ないものじゃない？
なんか政府とかに禁止されていたり…

政府公認の復讐のプロって…
少し面白い
私は思わず笑ってしまった

私は話を濁した

そう言ってパソコンをカタカタ動かした
『裏サイト』と呼ばれたそのサイトは真っ黒でいかにも危なさそうだった
だけど臺が言うにはあまり危なくないらしい
黒い理由は一般の人が入らないようにするためらしい
湯来風にヒットしたらしくピコンっとパソコンから音が鳴った

そしてまたパソコンに向かっていった

――――――――――
風side

そういい自分の家に戻る
私の家は代々闇金の家だ
私たちが闇金をやっているのではない、まとめているんだ
家では敬語が基本、親より先には歩いてはいけないなど厳しい決まりが沢山ある
兄弟達はみんなこのルールが守れなかった
だから10人兄弟だったが今ではもう三人兄弟だ
みんな親に消された
私は学校で誰かをいじめることで自分が消されなくてすんでいる
いっつも可愛い子をいじめて自殺に追い込んでいる
だけどあの子は違う
可愛いのもあるがそれだけが理由じゃない

でももうその子もいないだろう
だってあの汚いプールに落としたんだもの
今日だって学校に来ていなかった
次は誰にしようかしら？