第16話

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2019/10/07 12:52
そして もっと たいせつな ことに きづき ました。
かみさまは すこしずつ すこしずつ
アイの ことを わすれて いました。
アイの あるきかた。
アイの におい。
アイの なみだ。
そして
アイの わらいかた。
それは さみしい こと でした。
でも かなしくは ありません でした。












だって 目を とじれば



あったかい 『かんじょう』を 
むねの おくに かんじた から。




かみさまは にっこり わらい ました。





目を あけた とき
かみさまは かみさまとしての きおくを
ぜんぶ わすれて いました。

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