第63話

BADEND 4話
3,218
2019/07/26 05:03
華架
華架
さぁ。どっちを選ぶ?(ニヤッ)
太宰治
太宰治
… 乱歩さん。
江戸川乱歩
江戸川乱歩
嗚呼、太宰も同じ考えか。
太宰治
太宰治
ええ。
太宰は乱歩と短い会話をした後、
光莉の傍に寄り、声を潜めて云った。
太宰治
太宰治
彩の事は 絶対助け出す。
だから…
光莉 (彩)
… ん。分かった
光莉 (彩)
待ってるから。




と、光莉は華架の傍へと歩く。
中原中也
中原中也
… 糞っ。
中原中也
中原中也
(また… また彩を失うのかっ。)
中島敦
中島敦
光莉さん …。
光莉 (彩)
… 行こう。華架
華架
華架
話が早くて助かるわ。
もう二度と貴方達の元には
戻れないだろうけど。… ね。(ニヤッ)









華架と光莉が奥へと進んで行くのを、
太宰達は、黙って見ていることしかできなかった。
 


___________________

















江戸川乱歩
江戸川乱歩
… 恐らく、華架ってやつの異能力は半径2m以内に対象の人物が居ないと発動しないのだろうね。
太宰治
太宰治
そうですね。発動するのに距離が関係ないのなら、私達に彩を取り返された時にいつでも電流を流すことが可能でしたから。
中原中也
中原中也
…ってことは、矢っ張り距離が関係してるってことだよな。
中島敦
中島敦
… 敵に気づかれないように、光莉さんを助けるしか …。
中原中也
中原中也
それか、気づかれる前に異能者を殺る。
太宰治
太宰治
… うん。矢っ張り『あの方法』で行こう。
中島敦
中島敦
あの方法?
太宰治
太宰治
3人とも一寸耳貸して
太宰治
太宰治
____、_________。
__________。
太宰治
太宰治
之で如何?
江戸川乱歩
江戸川乱歩
… よし。それで行こう。
中原中也
中原中也
そうだな。其れがいい。
中島敦
中島敦
… やるしか、ないですよね。
太宰治
太宰治
それじゃあ、また後で
敦 乱歩 中也
はい。/嗚呼。/おう。









__________________


太宰、乱歩、中也はとある開けた部屋に
足を踏み入れた。
太宰治
太宰治
やぁ。君達が《Kaltblütig Höllensturz》の幹部… 月夜と月花だね。
月夜
月夜
手前は …侵入者ッ!!
月花
月花
… 排除する。
月夜と月花は地面を蹴り、
太宰達に襲いかかってくる。
太宰治
太宰治
おっと…。
太宰は月夜のパンチをかわし、
中也は月花のキックを軽々とかわした。
中原中也
中原中也
単純なキックだなぁ…!



中也は月花にパンチをくらわす。
月花
月花
ぐっ…!
月花
月花
… !(ニヤッ)
月花
月花
ほらほらもっと来なよ!
中原中也
中原中也
云われなくてもドンドン行くぜェ!!


月花は中也からの攻撃を一切ガードしない。
全て受けている。
江戸川乱歩
江戸川乱歩
… 不自然すぎる。
江戸川乱歩
江戸川乱歩
真逆 …!
月花
月花
ニヤッ … 異能力《Reflection》
中原中也
中原中也
ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!





吹き飛ばされ、中也の躰が壁に打ち付けられた。
太宰治
太宰治
中也!!!
江戸川乱歩
江戸川乱歩
素敵帽子くん!
中原中也
中原中也
かはっ …今、何が…
月花
月花
私の異能は《Reflection》。
月花
月花
受けた攻撃を反射する。
中原中也
中原中也
そんなの …どうやって攻撃すれば…っ!
月花
月花
さぁ。楽しみましょう?






太宰side______
月夜
月夜
オラオラオラァ!
太宰治
太宰治
くっ …。
月夜はパンチを次々と繰り出す。


太宰はパンチをかわすも、
次第にかするようになってくる…。
太宰治
太宰治
(異能者じゃないのか …?)
太宰治
太宰治
(だとしたら、私には不利すぎる。)
中原中也
中原中也
太宰ィ!!
太宰治
太宰治
… !!
太宰治
太宰治
(そうか、なら…)
太宰治
太宰治
中也!




私は月花の方へ中也は月夜の方へと
躰の向きを変える。
太宰 中也
太宰 中也
有利な敵に、変えればいい!
月夜
月夜
くっ …!
月夜
月夜
此奴… 強い!
中原中也
中原中也
オラァァァァァァァ!!






.
月花
月花
異能力《Reflection》
太宰治
太宰治
異能力《人間失格》!
月花
月花
なっ …!!
月花
月花
異能が…効かない!
太宰治
太宰治
私には其れは効かない!




太宰と中也はニヤッと笑う。
太宰 中也
太宰 中也
さァ。反撃と行こうか!

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