___________________
ザザザ…
ひゅん と、
風を切る音が聞こえたかと思えば、
すぐ隣に芥川がいた。
紫遥のヤリと芥川の羅生門の衝突し、
嫌な金属音を立てる。
___________________
それから少し歩くと人影が見えた。
光莉は返事をしない。
よく見ると 光莉の首には機械が取りつけられている。
光莉の表情はほとんど無に近いものだった。
次の瞬間、光莉は地面を蹴って此方へ
思いっきり跳躍をした。
太宰が伏せると、先程まで太宰の頭があった場所に
光莉の蹴りがはいっていた。
ザザザ…
パチン
インカムの向こうで指を鳴らす音が聞こえた___。
ドサッ…
光莉は地面に力なく倒れた___。
太宰達が光莉に駆け寄ると、
光莉のインカムから声が漏れているのに気づいた。
… ブツッ
インカムの電源が切れた。
中也は光莉を抱き抱える。
光莉の表情は苦しげで、躰はボロボロになっていた。
゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+゚+o。◈。o+
はい!今回は此処までです!
やつがれ君が来て直ぐに足止め役になってもらって…
なんかゴメンね。やつがれ君。
((補足))
作中では書いていませんが、この後、
光莉を連れて帰る時にやつがれ君と合流します。
紫遥との戦いは決着がつかず、光莉が倒れた時点で、
夏香から連絡がいってることになってます。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。