『 覚えてる? 昨日の 』
告白のことか 、キスのことか どっちのこと言ってるのか理解できなくて
「 なんのことですか? 」
『 へぇー 、とぼけるんだ 」
なんかその言葉があまりにも 、危険だなんて感じたから 、一歩後退りした。
『 忘れたなんて 、言わせないから 』
最低野郎先輩の右手が首の後ろにきたときには 、
花粉予防のために着けてたマスクまでも取られて 、
あぁ 、まただ。 セカンドキスもコイツか 、って。
『 思い出した? あなたちゃん 』
『 本気だから 、本気で すき だから 』
2回目の告白は 、2回目のキスと共に。
「 だからわたしは 、」
やけに自信ありげな所とか 、人目気にせず告白したり 、キスしたりする所とか 、余裕そうな所とか
全部が 、嫌いで。
「 無理です! 第一 、わたしイケメン嫌いなんで 」
そう突き放したとき 、最低野郎先輩の後ろには女子並みの可愛い先輩が悪戯に笑いながらこっちを見てて
玄「 神宮寺 、イケメンって認識されててよかったね 」
『 諦めないから 』
その言葉を最後に 、去ってった。
玄「 無防備なのが 、悪いんだよ? 」
可愛い先輩に頭ぽんぽんされながら言われた言葉は 、面白いくらい何故か聞こえなくて。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。