クラスの皆は 、まだ静まり返ってる。
わたしは 、いまこの瞬間 嫌いになったあいつの前に
「 あほっ‼ バカ‼ なんなの 、永瀬のくせして 」
廉「 ちょ 、なんやねん‼ 」
あんたがあんなに簡単に わたしのこと言わなければ 、わたしは無事だったのかもしれないのに‼
廉「 しゃーないやろ 、部活の先輩やぞ? 」
「 一生 、恨んでやる 」
なんか奢らそうか 、それともパシろうか。
「 あ‼ 」
こんな永瀬でも()
使い道はあるじゃないか 、と今気がついた。
「 しょーがない 、許す。 」
「 その代わり 、協力してね 」
たった1つ 、上手くいくかわからないけど
やっぱり 、あの先輩はどうしても 好きになれないから。
「 とりあえず 、守ってね 」
廉「 は 、頭可笑しいんちゃう? 」
嘲笑いながら 、そんな永瀬を睨む。
「いいから、たのんだよ、」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。