ベンチでぼーっとしてると 、岩橋先輩が。
玄「 泣きそうなのは 、神宮寺のせい? 」
「 分かんないです。 」
なんでこんなに苦しくて 、痛いのか。
玄「 じゃあさ 、神宮寺のことどう思ってる? 」
朝とは違って 、優しい包み込むような声で
「 なんか余裕そうでむかつくし 、嘘っぽいし 」
「 でも 、優しくて照れ屋で一生懸命で 、一緒にいると苦しくなる 」
最初は嫌いで 、大嫌いで
でも気づいたら 、ずっと近くにいて 、いなきゃ変で落ち着かなくて
玄「 好きなんでしょ。 」
あっさり言われたことばは 、なかなか認めれなかった気持ち。
「 好きなんですか 、わたし 」
玄「 痛むんでしょ? 傍にいたいって思うんでしょ? 」
玄「 頑固だなぁ。 いい加減認めなさい 」
撫でられた頭は 、温かくて
「 どうすれば 」
玄「 任せなさい 」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。