7月/22日
ママに秘密でこのにっきを書き始めます。
ママの日記は、英語とか難しい漢字が多くて上手に読めないけど、私は頑張って辞書ひいて調べて見ようと思うの!
秘密でゆっくり調べてみるのって、なんだか探偵になった気分♪
ここからちゃんとにっきをかくよ。
今日は、紅露の好きな人がお家に来たの。
紅露の好きな人は、ママのお友だちだったんだって。
紅露、びっくりした!
ーーーーーー
ママがキッチンから呼んでる。
キッチンで洗い物をしてるママが、紅露に背を向けてそう言った。
そうだった!今日はママのお友達が来る日。
私は、クローゼットからお気に入りのピンクのワンピースをとってすぐに着替えた。
…
よしっ!着替えて、紅露のお気に入りのリボンをつけたからもう準備万端!
リビングルームへ行くと、エプロンを外してるママがいた。
私がそういうと
"ピンポーン"
お家のチャイムが鳴った。
私は、ママと一緒にお客さんを玄関まで迎えに行った。
そこにはいつもと雰囲気の違うかっちゃん警官がいた。
私は、いつも通りかっちゃん警官に敬礼をした。
すると
かっちゃん警官も、紅露の真似してくれた。
そうなの。
かっちゃん警官は、紅露が学校に行く時いる警官の人!
まさかママのお友達だったなんて…
かっちゃん警官がそう言いながら、私に目線を合わせるためにかがんでくれた。
かっちゃん警官がゆっくりと靴を脱いで家に上がった。
ママがお菓子を準備してる間、私はかっちゃん警官と雑談をする。
するとママがキッチンからお菓子とティーを持って戻ってきた。
そういうとかっちゃん警官は、紅露の頭を撫でてくれた。
数時間後_
ママに"大事なお話するから、少し自分の部屋に行ってて!"と言われたから、紅露は自分のお部屋へ来た。
大好きな歌い手の『りぃちゃん』が生放送をしていたので、私はすぐさま聞く準備に入る。
イヤホンをつけると、より近くでりぃちゃんを感じられてる感じがして少し幸せな気持ちになった。
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リビングルームへ戻ると、かっちゃん警官とママが少ししんみりとした様子空気感が感じられた。
りぃちゃんの生放送が終わったあと、私はママにねだるため、ダッシュで来たのに…少し言いずらい。
ママは、紅露がりぃちゃんのファンと言うことは知ってたから…許してくれるかな?
急に話を遮ったママが、落ち着いた様子でそう言う。
そう言いながら微笑むママ。
ママとかっちゃん警官のお友達?
ママが紅露に小指を出して、私とママは指切りげんまんをした。
ゆっくりと左右に首を振り、否定するかっちゃん警官。
かっちゃん警官はコクンと首を傾げてそう言う。
拗ねた私をかっちゃん警官は優しく撫でてくれた。
かっちゃん警官のこういうとこが好きなの。
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玄関先にてかっちゃん警官をお見送ろうしている。
かっちゃん警官の顔が曇る。
頭の中が?ばっかりになる。
ママとかっちゃん警官は一体何を話してたんだろう?
紅露とママ声にかっちゃん警官は、振り返らずにひらひらと手を振って帰ってった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。