第4話

コワイセンパイ.
230
2018/08/08 08:22
▶︎Continuation…
ゆな
ゆな
あなた?どうだった〜?
告られた〜?
あなた

んなわけないじゃん…

ゆな
ゆな
えっ!?
本当に告られてると思ったのか、相当驚いている様子のゆな。
あなた

怒られたのっ(笑

ゆな
ゆな
なんでなんで!?
あなた

レz…部活のことで少し…(笑

あ、危ない…。ところだった。
ゆな
ゆな
そっか〜…。残念。
ってお昼食べたの?
あなた

食べてないや。まぁいいか。

ゆな
ゆな
だと思って、購買で買った
パンの差し入れですよ♡
と言って、ゆなが出したのは、私がお弁当を忘れた時によく購買で買う、"いちごじゃむぱん"。
あなた

えっ、いいの?

ゆな
ゆな
当たり前じゃん!
あなたのために買ったんだもん。
と、可愛く頬を膨らませるゆな。
こーゆーこするから、モテるんだよ…(笑
私もゆなのこういうところが好きだなと実感する。
なんて回想を進めてぼーっとしていると、
ゆな
ゆな
はい、どーぞ!
と言って、ゆなは私の机の上にドサッと袋を置いた。見ると、購買の袋いっぱいに"いちごじゃむぱん"が入っていた。
ぱっと、中を見ただけでも、7つ以上はある。
あなた

え、こんなに!?

ゆな
ゆな
だって、あなた痩せてるから…
あなた

余計なお世話です(笑

あなた

でも、ありがと。

ゆな
ゆな
早く食べないとチャイム鳴る!
と、単語だけ言い残したゆなは、自分の席へ戻った。
ーーーーーー
放課後の部活動_
あなた

先輩…これでどうですかね?

りい 先輩
りい 先輩
いいんじゃない?
さっきより上手くなってるよ!
あなた

ありがとうございます。

私は、りい先輩に大きく礼をした。
りい 先輩
りい 先輩
あ、そうだそうだ。
あなたちゃん?
あなた

はい?

りい 先輩
りい 先輩
部活終わったら、部室棟裏に来てくれない?ちょっと、部活で使うもの運びたくってさぁ。
なんて、おねだりポーズで言われたら。
あなた

いいですよ!

しか言えないじゃないですか、りい先輩。
りい 先輩
りい 先輩
良かった〜、じゃあよろしく。
あなた

はい!

りい先輩と話終わったあと、視線を感じ周りを見る。
やっぱり。
るうと先輩が、こっちをみて怒った顔をする。
私が、りい先輩にあの事バラしたと思ってると思われる。
私は、目が合ったるうと先輩に向かって、大きく首を左右に振る。
振ったはずなのに、
スタスタとるうと先輩がこちらに向かってくる。
なんで?!
琉斗 先輩
琉斗 先輩
おい、あなたちゃん。
なんて、るうと先輩らしくない低い声で名前を呼ばれる。
あなた

だ、だから言ってないですってっ!

琉斗 先輩
琉斗 先輩
マジで、言わないでよ?
じゃあなんで私に、文句付けたんですか(汗
すると_
"ドンッ"
あなた

!?!?

勢いで、壁を思っきり叩くようにして手をつくるうと先輩。
逃げ場がない私は、るうと先輩の両腕に挟まれた。
いわゆる壁ドン?!
琉斗 先輩
琉斗 先輩
分かってるよね?
あなた

はいはいはいはいはいはいはい!

私は、恥ずかしさのあまり"はい"を連呼せざる負えなかった。
"えっ。ヤバくない?"
"何あの2人…部活中なんですけど"
"俺、あなた先輩のこと、狙ってたのに〜"
"なになに!?萌えるんですけど♡"
"るうと先輩ぃ〜(泣"
なんて部員の子の声が聞こえる。
自然と目がるうと先輩から、外れる。
"グイッ"
るうと先輩に顎をクイッと持たれ、先輩と自然と目が合う。
琉斗 先輩
琉斗 先輩
ねぇ。聞いてんの?
私は、小刻みに首を上下に振った。
琉斗 先輩
琉斗 先輩
覚えとけよ?
そう言い残すと、るうと先輩は元の位置に戻った。
ーーーーーー
りい 先輩
りい 先輩
ふうっ。
日は傾き、空は赤褐色から闇に染まってきた。
あなた

これで全部ですか?

部活終了後、私は予定通り、りい先輩を手伝っていた。
部室棟裏にある荷物を部室まで、運ぶという仕事だった。
りい 先輩
りい 先輩
あと1つ残ってたなぁ。
私とりい先輩で、最後は一緒に荷物を運んで部室に入った。
りい 先輩
りい 先輩
ふぅ。ありがとね。
あなた

いえいえ、お疲れ様でした。

りい 先輩
りい 先輩
あ、あと話があるんだけど。
なんて思い出したように、りい先輩が部室の中で足を止めた。
あなた

すると、りい先輩は部室のドアまで移動し、ドアを思いっきり開けた。
あなた

??

りい 先輩
りい 先輩
あなたちゃんが
りい 先輩
りい 先輩
"私の"かっちゃんを
りい 先輩
りい 先輩
取ったのが悪いんだよ。
文をぶつ切りでそう言い残し、りい先輩は勢いよくドアを閉めた。
あなた

ちょっ?!りい先輩?!

ドアに小走りで向かい、ドアをドンドン叩く。
開か…ない???
すると、りい先輩は片手に鍵を持ち、べーっと舌を出したのち、ドアの前から姿を消した。
"ガコン ガコン"
何度も何度もドアを揺らす。
また…かっちゃん先輩関係ですか…
私は、へなっとその場に座り込んだ。
あなた

終わっ…た…

独り言が部室に響く。
それと同時に瞬時にそのあとの後のことを考える。
鞄も持ってないから…スマホもない。
ということは連絡ができない。
ということは家に帰れない。
家に
帰れない?!?!
私、あなた。
緊急事態発生です。
▶︎To be continued…

プリ小説オーディオドラマ