▶︎Continuation…
只今の時刻 7:12
外は真っ暗。
部室でひとりぼっちです。
自然と大きな溜息が吐き出される。
ここで、待つしかないのか…
黄昏ながら、窓越しに空を見る。
すると_
"ドンドンドン"
"ガチャッ"
私は即座に後ろのドアの方を向く。
そこには、
穏やかににこにこ笑いながら、手を振っている人影があった。
"ガラッ"
なんて驚いた顔で言った瞬間と同時に、部室の鍵を落とすかっちゃん先輩。
それを、拾う素振りは見られない。
あからさまに声が小さくなってしまう。
私はその言葉に小さく頷く。
まさか、りい先輩が自首したなんて。
地べたに座っている私と目線を合わせるかのようにして、しゃがむかっちゃん先輩。
私は大きく何度も首を縦に振った。
なんて呑気に髪の毛を気にしながら言う、かっちゃん先輩。
どうやら噂通りの、変人だ。
悪い意味じゃなく、いい意味で。
天然の性格のせいか、自分のせいだと気づいていない様子。
と、独り言のようにそう呟くかっちゃん先輩。
初対面で謝られるって…。
私は、どう答えればいいのか分からなくて、俯いてしまった。
この人に反撃する?
この人に怒る?
この人に"そんなことないですよ"なんて言う?
色々考えているうちに、自分の気持ちのやり場をどこにすればいいか目処がつかず、感極まって。
泣いてしまった。
そんなつもり無かった。
泣くつもりなんて、
この人の謝らせるつもりなんて、
そんなつもりなんて、
どこにもなかったのに。
優しく大きな手が、私の頭を撫でるように叩く。
"ギュッ"
何かが私を包み込む。
そう声をかけるも返答はなく、なぜが私を包む強さが強くなる。
耳元でこだまする。
優しい優しい、先輩の声が。
私は、かっちゃん先輩の質問に答えを出すことが出来なかった。
すると_
聞き覚えのある、先生の声。
"ガラッ"
かっちゃん先輩が、"ぐっ"と私の手を引く。
そして、かっちゃん先輩は、私とりい先輩が運んできた大きなダンボールに私を引っ張っていった。
かっちゃん先輩が私を後から包む状態で、ダンボールに背中を向ける。
そしてかっちゃん先輩の大きな手が私の口を塞ぐ。
ば…バレた???
"チャリ"っと鍵を拾う音が聞こえた。
と、小さく耳元で囁く先輩の息が、優しく耳にかかり恥ずかしく、くすぐったい。
少しすると、電気が消え…
"ガチャ"
鍵をかける音が聞こえた。
そう言いながら、立ち上がる先輩。
これって
これって
これって
ででででっでえででd
でっでで、ですよね〜?!?!
そんな呑気に言っている場合か。
なんて、ツッコンでやりたい。
そう言って、電気をつける先輩。
どこまで抜けてるのか…
私は、大きく頷く。
なんで疑問形なんだ。
なんでなんだ?
どうして、そもそも隠れたりしたんだ?
どうしてこの人は、そんなに呑気なんだ?
私、あなた。
二次災害が発生しました。
どなたか
支援にご協力ください。
▶︎To be continued…
⚠︎作者入ります。らずべりー。です。
やっほぅです。今回のSTORYの、
あなたさんと先輩が隠れる場面
あるじゃないですか?
そこの補足説明をさせてく
ださい。語彙力なくて_
⚠︎すいません⚠︎
⚠︎イメージ的には、こんな感じです。
画像借りてしまい申し訳ございません。
語彙力がない故に、こうなりました。
これからも頑張るぞ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!