物の少ない自部屋に入り鍵をかけると月明かりに照らされたベッドに寝転がる。
「そろそろかな…」
スマホのロック画面に表示された日にちを見ると小さく呟く。
眠りにつこうとスマホの画面を暗くしようとした時1件のメールの通知が来た。
「殺し屋は…いか…が…?」
表示されたメールのタイトルを動揺を見せながら不思議そうに読むと画面のロックを解除しメールをタップする。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
【殺し屋はいかが?】
殺したいほど憎んでいる人、恨んでいる人はいませんか?
お電話1本で自分の手を汚さず簡単に殺せちゃう!
証拠は一切残しません!誰にもバレずに殺せちゃう!
初回無料キャンペーン中!!!
ご相談だけでもどうぞ!
TEL : △☆□-○☆□ -○☆△
殺し専門【殺し屋コロちゃん】
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!