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2020/10/31

第18話

点線【意味怖】
シャー田一side
夏__
夏休みも半分残っているのに、僕は教室にいた。
1人だけ、他にはだれもいない。

あー、セミがうるさいな…

何の気なしに足元を見ると、床に点線が引かれていた。
もちろん、普段はない、こんなの。

線は僕の足元から廊下に向かって延びている。

半開きになっていた教室のドアを開けると、ムワッとした熱気が身体を包んだ。

あっつい……

僕は自分の帽子のツバに手を掛け、パタパタと風を送る。

外は晴天。雲ひとつない。

廊下にずらっと並ぶ窓。
そこから射す日差しは嘘みたいにまぶしかった。

遠くに投げた意思を引き戻し、タイル張りの床に目をやる。
点線は廊下の奥へと続いていた。
ホー助
ホー助
どこに向かっているんでしょう?
小首を傾げると、僕はそれを辿ることにした。
下をむいて、線と平行に歩く。

運動会の行進みたいに、大きく両手を振って歩いた。

階段の踊り場まで行くと、線は階下に向かって延びていた。

一段飛ばしで駆け下りる。

別に登校日じゃないから、注意してくる名作くんや先生もいない。
解放感があるってなもんだ。

1階に到着。
線は渡り廊下を通って、
それから体育館の中へと延びていた。

キュ、キュ、と無駄にうわばきを鳴らして、僕は線を追う。

バスケットやらバレーやらのボールなどを保管している体育館の用具室。
線はその中へと延び、ドアの前で途切れていた。

もちろん、僕はドアを開けようと指をかける。
でも、ダメだった。

鍵がかかっている。

用具室の出入り口は1つだけで、このドアが開かないなら、他に入る術はない。

ここで終着。
この先は辿れない。
ああ、残念。

線の端っこがどうなってるのか、この目で確認したかった。

僕はくるりと反転し、金属製のドアに背を当てた。

だれもいない体育館。
たださんさんと降り注ぐ光が黄土色の服を白く染めている。

これは現実なのだろうか?
あれは、現実だったのだろうか?

線を引いた人物を、僕は知っている。

駄作くん、僕の親友の駄作くん。

ぼうっとピントの合わない僕の視界に、蛇行した点線が伸びている。

点線、
点線、

赤い点線。
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ツンデレラ(デレ)
ツンデレラ(デレ)
このお話の真実はわかったかな…?
ツンデレラ(デレ)
ツンデレラ(デレ)
解説は次だよ?