クレア
っはーっ・・・
クレア
疲れたわ・・・。
カララーン。
仕事終わりにいつも寄る、ブルーばー。
そこには酔っ払ったロミオがいた。
ロミオ
あっ。
クレアさ~~~ん。
ガレッド
クレア、相手にしなくて、良いぞ。
今日のロミオは、えらく酔っ払ってるから・・・。
クレア
う、うん。
ロミオ
ボク、海がみたいなぁ!
ボクの心のように広い、海。
ねぇ、クレアさん。今から行こうよぉ。
ガレッド
いつも見てるだろうが・・・。
ガレッド
もう暗いんだから、クレアをあまり、連れ回すな。
おまえも、酔っ払っているだろう?
ロミオ
ちぇー。
ロミオ
じゃあさ、明日仕事早めに終わらせて、浜辺に来てよ。
ロミオ
約束。
クレア
(約束───────。)
ガレッド
それは勝手にしたらいいが・・・。
ガレッド
まあ、なんだ、クレアも、飲めよ。
クレア
うん。
ロミオ
ガレッドったら邪魔しちゃってぇー。
ボクがどれだけ勇気出してクレアさん誘ったと思ってるのさ。
ガレッド
明日行けるんだから、いいだろ。
ガレッド
クレア、飲みたいもの決まったか?
クレア
うん。
コレ・・・。
グスタ
クレアさんも、一曲歌うかい?
クレア
えっ・・・。
ロミオ
おっ!
いいねぇ~!
クレア
(っう、歌えないよー!)
次の日───────
クレア
(急いで浜辺に行かなくちゃ・・・!)
クレア
ごめんっ・・・!
お待たせ・・・!
ロミオ
やぁ。クレアさん。
どうしたの?
クレア
(え・・・?)
ロミオ
そんなに急いで。
クレア
昨日、ここで会うって約束してたでしょ?
ロミオ
・・・?
ロミオ
あー・・・。
ロミオ
ごめん、覚えてないや。
クレア
(───────!?)
ロミオ
でもせっかく会えたしデート・・・
クレア
もう、いいっ!!
ロミオ
えっ・・・!
クレアさ・・・
ロミオ
待ってよクレアさーん!
クレア
(なによなによなによ、ちょっと楽しみにしてた私がバカだった───────っ!)
ナスカ
なんかあったの?
ロミオ
んー・・・クレアさん、急に怒って帰っちゃったんだ。
ナスカ
あんたが悪いことしたんでしょ?また。
ナスカ
ちゃんと、謝りなよ。
ロミオ
うーん。
クレア
(つい、カッとなっちゃったな・・・。)
クレア
(ロミオ、酔ってたからしかたないのに・・・)
ロミオ
クレアさん。いる?
クレア
!
クレア
は、はい・・・
カチャ
ロミオ
───────っっっ!
ごめんっ!
ロミオ
ごめんね、あまりよく覚えてないけど、クレアさん、ボクと浜辺で会うの、きっと楽しみにしてくれてたんだよね!?
ロミオ
お詫びと言っちゃなんだけどさ・・・。
ロミオ
まだ先にはなるけど・・・
聖夜祭。一緒に過ごそうよ。
クレア
!
ロミオ
二人で街に出かけようよ。
クレア
っでも、そんな先の約束、ロミオだったらまた、忘れるかもしれないし・・・
クレア
ほかの女の子を好きになって、一緒に過ごすことになるかもしれないし・・・。
ロミオ
忘れないよ。
ロミオ
クレアさんとの約束だもん。
ロミオ
特別な日に、特別な存在の女の子と過ごすんだ。
忘れるハズがないよ。
クレア
(説得力がない───────!)
ロミオ
じゃ。
それだけ、言いたかったんだ。
ロミオ
また、浜辺で話そうよ。
あそこなら、周りにあまり人いないしさ。
ロミオ
待ってる。
クレア
う、うん。
いつものおちゃらけてるロミオとは違い、真剣な眼をしてた───────。
コンテスト受賞作品
もっと見るONE N’ ONLYオーディオドラマ原案コラボコンテスト

チャレンジ小説
もっと見る- ノンジャンル
生贄の天使
村の慣例に従い悪魔の生贄となった幼女。 村の人に連れられ幼女は悪魔の元へ…… 火・木曜日 22時更新(予定)
- ファンタジー
癒しのこころいカフェ
痛い、苦しい、嫌い…そんな時に現れるこころいカフェ。 貴女もこころいカフェでキズを癒しませんか? ________________________________________________ 転校してからクラスでも浮きがちで、いじめられている、東雲紫葉。 そんなある日、苦しくなって駆け込んだ教室には怪しいおばあちゃんカウンセラーがいた。 そこの教室から現れるのは、こころいカフェという謎のカフェで____。 アイコンは『新ろかめか』様を使わせていただきました。 📖1月10日 チャレンジ作品 🎊1月17日バッチランクUP シルバー 📖🎊1月20日運営おすすめチャレンジ小説 選出 🎊1月24日バッチランクUP ゴールド
- 青春・学園
きっと明日も笑ってる
いつもクラスの端っこにいるあやとり上手な女の子と、普通の僕の話。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。