来てくれたんだ。
次の日、早速わたしは浜辺に来ていた。
その・・・聞きたい・・・ことがあるんだけど。
なに?
昨日の・・・特別な存在っていう・・・
へ?
・・・!
また、覚えてないの!?
酔ってた!?
酔ってないよ。覚えてる。
(ほっ・・・。)
あれってどういう意味なのかなって・・・
聖夜祭に誘った時点で分からなかった?
ボクは、クレアさんが好きだよ。
───────!
そんな・・・うそだ。
私なんて、なんにもないし・・・。
うーん。
ここが好きだ!
ってのも、もちろんあるんだけど、
なんとなく、頑張ってるクレアさん見ると、そばで応援したくなるんだ。
ほんとに?
ほかの女の子に同じこと言ってない?
ハハハ。言ってないよ。
クレアさんだけ。
だからさ、ボクと聖夜祭、過ごしてよ。
わかっ・・・た・・・
仕事は?もういいの?
うん。
じゃあゆっくり話せるじゃないか♪
海水に足つけに行こうよ。
ちょっ・・・!
夏じゃないんだから!
ハハハ。
そんなとこも好きだなぁ。
(???)
他の人だったら、しらけるだろうからね。
・・・。
クレアさんはさ、何もないなんて思わないでよ。
ボクは、クレアさんの笑顔に元気をもらってるんだ。
ボクも、クレアさんに元気が届けられるような存在になりたいって思う。
っわ、わたしも、ロミオに元気、もらってるよ?
ほんとかい?
うん。
なら、いいけど。
送っていくよ。暗くなっちゃったね。
大丈夫・・・!
ヘビが出るかもよ。
こないだ、母さんが見たんだ。
(う・・・。)
お願いします・・・。
さすがのクレアさんも、ヘビは怖いか♪
よしよし。可愛いな♪
だ、誰でもヘビは怖くない・・・?
噛まれたら痛そうだしねぇ。
や、やめてよっ!
いつも夜道は歩いてて慣れてるはずなのに、急に怖くなっちゃった・・・。
じゃ、また。
うん。ありがとう。
・・・いつしか、仕事終わりにロミオと話すのが、毎日の楽しみになっていた───────。
ロミオは体調崩して寝てるんよぉ。
来てくれたのはありがたいけど、クレアさんにうつしたらいかんし、治ったらまた会ってあげてや。ごめんよぉ。
風邪───────?
しかたない、ブルーばーにでも行くか。
ロミオ?あぁ。
アイツ、まったく来なくなったというか、酒を飲まなくなったらしいなぁ。
え───────?
なんだ、こないだの、約束忘れちまったアレを気にしてるんじゃないか?
え・・・
いや!ジョーダンだよ、ジョーダン。
ま、なんか、わけがあるんだろ。
今日は風邪ひいてるみたいだけどね。
40度以上出てしにかけ。
!
ガタッ
!?どうした、クレア?
わたし、行くとこがあるので!
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