第2話

dream2
10
2018/01/20 10:32
夏休み私(ユメ)の高校では文化祭の準備が行われる
私のクラスはメイドカフェをすることになった

「わー!ユメかわいい!!」
「ユメーご主人様って言って〜笑」

フリッフリのスカート、絵に描いたようなメイド服に身を包んだ私はみんなの中心にいた

「ねーっ!奏はどう思うーっ?笑」
私はふざけ半分で奏に聞いたんだ、

──「お前なんかが着ても豚に真珠になるだけだろ」
イラッときた、なぜだか分からないけど

「もういい、奏って何考えてるかほんっとわかんないし。私も話さないから。話したくない。」
(なんでこんな事言っちゃったんだろう。本当は昔みたいに話したいだけなのに─。)

私はのぞみにその日あった事を話した。
少しおもしろ半分で。当然笑いながら「しょうがないなぁ笑」って言ってくれると思った。

「ユメ奏くんの事好きじゃないんだったらさ、私が告白しても、いいよね?」
驚いた。私はずっとのぞみと一緒にいたのに、奏のことを見ていたなんて気付かなかった。

「え、いいんじゃないの?w なんで私に聞くの〜、のぞみの事ずっと応援してるよ!」

「じゃあ今告白してくる。」 「えっ?」
(いや!唐突すぎるよ!のぞみ!)

「とりあえず、ユメは30分後に来てくれないかな??」

「う、うん」
私に出来るのはこの教室から出ていく事だけだった。

──30分後
ガラッ─緊張しながら教室のドアを開けた。
まず目に入ったのは泣き崩れたのぞみの姿だった。

「ふら、れちゃったよ。」
ユメは親友にかける言葉を探していた

その時だった
「ユメってさ、夢を現実にできるんだよね」
唐突に告げられた言葉
そこにいた親友は別人のような顔をしていた─。

プリ小説オーディオドラマ