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第31話

26話*.+゚
あれから数日間経ち、あなたはしのぶがいない時間を見計らって蝶屋敷へと足を運んでいた



日の昇っている時間帯は大体いるので、基本的に日が沈んだ任務が舞い込む時間帯にだが



この日はいつもより遅い時間に行った。小雪からしのぶは任務に出たと言う報告を受けて
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
うお、炭治郎屋根にいる…
蝶屋敷の入り口から入ろうとしたのだが、屋根の上に気配を感じて背伸びをすると、胡座あぐらをかいて目を閉じている炭治郎の姿が目に入った



シュッと一瞬で屋根に移動し、全く気づいていない炭治郎の顔にゼロ距離で顔を近づける



これほど近づいても気づかないのだから、よっぽど集中しているのだろう
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
…こんばんは
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
ッ!?あなた…っ!?///
閉じていた目を見開き、顔を真っ赤にさせ、驚いたようにこちらを見る炭治郎



口をパクパクさせて固まる炭治郎に疑問を持ちつつ、首を傾げて覗き込む
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
前みたいに顔真っ赤だよ?大丈夫?
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
だっ、だい…大丈夫だ!
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
?…そっか
明らかに大丈夫じゃなさそうなのに大丈夫と言い張る炭治郎に疑問を持ちつつ、隣に肩を並べて座る
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
偉いね。全集中の呼吸?
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
あぁ!やった方がいいって教えてもらったんだ
顔の赤さが引けていないが、笑顔を作った炭治郎が説明してくれる



常中を取得するのはかなり大変なのだが、炭治郎の笑顔はそれを感じさせないくらいにキラキラ輝いて見えた
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
うん。全集中の呼吸を常中してたら格段に強くなれるから
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
少し難しいよな。肺が破裂しそうだ
そうやってヘラッと笑う炭治郎を見つめ、かなり近い距離をさらに近づける
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
ッあなた!?///
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
肺もそうだけど、ここにもっと力入れるの
炭治郎のお腹に手のひらを押し当て、ここだよとわかりやすく教える



炭治郎のお腹は筋肉でガッチリしていて、女性とは全く異なる



それに感心しつつ、あなたは「ね?」とさっきと同じくらい近い顔を炭治郎に向ける



炭治郎は「あ、あぁ!///」と顔を真っ赤にさせる



あなたの手のひらがべったりとお腹に触れている、上目遣いの体勢、嫌でも匂いがわかる距離、何より顔が近すぎて炭治郎はもうギブアップ寸前だ
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
炭治郎ならできる。私が保証するから
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
ありがとう!
手を離したあなたにホッと息を吐きつつ、炭治郎は笑顔で感謝を述べる



そして、急に真剣な表情になり、あなたの目を真っ直ぐ見つめて口を開く
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
…あの、さ。前から聞こうと思ってたことがあって…
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
なに?答えられる範囲内なら答えてあげる
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
……あなたからは、どうして匂いがしないんだ?
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
匂い…?
炭治郎は自分の鼻が人より効くこと、それによって感情を読み取れることを話した



あなたはもちろん驚きしかない。善逸だけでなく、炭治郎にもそのような能力があったのかと
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
…私が感情を失ったから、って言えばいいのかな
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
ッ感情を…
そこで言葉を切り、ふぅと息を吐く



炭治郎になら知られても大丈夫かもしれないが、数年前のあの出来事と言葉が頭にこびりついて喉に何か詰まったように言葉が出てこない



苦しそうに顔を歪ませて目を閉じたあなたは、次に目を開いた時にはもう、いつもの無表情に戻っていた
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
……ごめん、言えない
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
…そっか。嫌なこと思い出させてごめんな
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
……しのぶさんは笑ってるけど、いつも怒った匂いと悲しそうな匂いがするんだ
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
その日の昼過ぎ、しのぶに診てもらいに部屋を訪れた炭治郎は、しのぶの匂いに気付いて問いかけた



その時にしのぶが話したのは、鬼に姉が殺されたこと。姉が好きだと言ってくれた笑顔を絶やさないこと。鬼と仲良くする夢を姉のために叶えること…



そして、あなたとずっと仲直りがしたいこと
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
…へぇ、そう、なんだ…
しのぶが演技をする理由など知っていた



姉の真似事をする意味がわからないし、自分と仲直りしたいなんて烏滸がましいとしか思えない
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
あなたは、しのぶさんと姉妹なんだろ…?
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
…違う。私はあの人と姉妹なんかじゃないから
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
ハッキリ言い張ったあなたを悲しそうに見つめる炭治郎は、まるで自分のことのように悲しんでいた



心が優しすぎる炭治郎に申し訳なくなり、あなたは心配させまいと言葉をかける
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
大丈夫だから。炭治郎は気にしないで
そこで言葉を切り、もう帰ろうと立ち上がる



と、炭治郎が焦ったように「あなた!!」と名前を呼ぶ
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
?なに?
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
俺は部外者だから口出しできないけど…
竈門 炭治郎
竈門 炭治郎
……いつか、しのぶさんと向き合ってみてほしい
真っ直ぐに見つめてくる炭治郎



あなたの本心は嫌だったが、ここまで必死になってくれる炭治郎に申し訳ない
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
……その時がくるといいね
心にもないことを吐き捨て、あなたは一瞬でその場を後にする



屋根の上には、苦しそうな、悲しそうな表情を浮かべる炭治郎だけが取り残された











***











今回のお話からわかる通り、原作ではしのぶさんと炭治郎が屋根の上で話す場面をあなたちゃんにしてみました!

しのぶと炭治郎が屋根の上で話していた内容は昼間のうちに部屋で話した…ということにしてます

てかめっちゃ長くなってしもた…(((