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第33話

28話*.+゚
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
あなた!もうっ、またカナヲを甘やかして!
胡蝶 (なまえ)
胡蝶 あなた
いいじゃないしのぶ姉さん。カナヲだっていい子だよ?ニコッ
栗花落 カナヲ
栗花落 カナヲ
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
だからって甘やかしてちゃ成長しないじゃない!
胡蝶 カナエ
胡蝶 カナエ
大丈夫よしのぶ〜。カナヲもいつか自分で決められるようになるわニコッ
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
もぉ〜っ!!姉さんまで何言ってるの!
カナヲを挟むようにあなたとカナエ2名が両脇に座っている



カナヲの大好物であるラムネとあなたの大好物であるカステラや、他にもたくさんのお菓子でお茶会、と言ったところか



中々口にしないカナヲに、あなたとカナエは2人揃って「ゆっくりでいいのよ〜」とニコニコしながら話しかける
胡蝶 (なまえ)
胡蝶 あなた
ラムネが好きだったよね。ほら、これと…
ラムネを手に持たせ、金平糖を差し出す



受け取ったカナヲはラムネを覗き込み、硝子玉のような瞳で見つめている



食べてみてと促されたカナヲはラムネと金平糖を口にして、僅かながらに顔をキラキラさせる



その様子をあなたとカナエは嬉しそうに、しのぶは不服そうに見つめていた
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
あなた、カナヲに厳しくしないと甘えることしか覚えないわ!
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
姉さんももっと厳しくしてよ!
自身の姉と妹の甘さに怒るしのぶは2人に訴えかけるが、あなたは「しのぶ姉さん。カナヲも少しずつ自分で行動できるようになるよ!大丈夫だって!」と言い、カナエは「きっかけさえあれば人の心は花咲くから大丈夫よ〜」と微笑んでいる



全然話を聞かない2人に呆れた…というより怒ったしのぶは「あなた!!姉さん!!」と怒っている
胡蝶 (なまえ)
胡蝶 あなた
(楽しい…けど、何か違和感が…)
胡蝶 (なまえ)
胡蝶 あなた
(特にしのぶ姉さん。何かが…違う…?笑い方…?)
胡蝶 (なまえ)
胡蝶 あなた
…しのぶ姉さん…?
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
?どうしたの?
眉を吊り上げていたしのぶが不思議そうにあなたを見る



あなたはしのぶをジッと見つめ、やがて「なんでもない」と微笑む
胡蝶 (なまえ)
胡蝶 あなた
(きっとしのぶ姉さんも疲れてるんだわ。だから違和感を感じるんだ)
自分が感じた違和感を姉が疲れているという理由にして頭の外に放り出し、もう気にしないようにする



4人の楽しい空間が、ずっと続きますように…と願いながら、あなたは微笑んでいた























その日の夜、あなたは夕飯を作るために包丁を握っていた



柱になって忙しいカナエや薬の研究をしているしのぶに変わってご飯を用意するのがあなたの日課だ
胡蝶 (なまえ)
胡蝶 あなた
…?
野菜を取ろうと右を向くと、雪の結晶の置物のようなものが置いてあった
胡蝶 (なまえ)
胡蝶 あなた
姉さんのかな…でも、こんなのさっきまでここにあったっけ…
ボソッと呟いてそれを手に取ると、軽くも重くもない重さが手にかかる



その瞬間、誰かの記憶が脳に流れ込んでくる
胡蝶 (なまえ)
胡蝶 あなた
ッ…お、に…?
脳裏に出てきたのは、血塗れの両親と鬼







そして次に出てきたのは、自分の腕の中で横たわるカナエ



そして…カナエのようにニッコリと演技をするしのぶ
胡蝶 (なまえ)
胡蝶 あなた
ッはぁ…
少し苦しくなって息を吐く
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
……そう、だ。私は…夢の中に…
そう呟いた時、自分の姿はもう隊服に戻り、腰には刀が挿さっていた



何かを決意したように台所を飛び出したあなたは、居間にいるであろう3人の元へ向かう
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
姉さん!!カナヲ!!
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
ど、どうしたのよそんなに慌てて…
胡蝶 カナエ
胡蝶 カナエ
あなた…?なんで隊服を着てるの?
栗花落 カナヲ
栗花落 カナヲ
驚いたようにこちらを見るしのぶと、不思議そうに首を傾げるカナエと、こちらを見つつも無表情のカナヲの姿



もちろんこの頃のあなたはまだ鬼殺隊にすら入っていなかったため、カナエとしのぶは千切れんばかりに目を見開いて混乱と困惑が入り混じった表情になっていた



そんな3人を見て思わず泣きそうになったあなたは、グッと堪えて言葉を紡ぐ
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
…ごめん。私行かなくちゃ
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
どこに行くの?もう危ないから家から出たらダメよ
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
しのぶ、姉さん…カナエ姉さん…カナヲ…
目に涙を溜め、"最愛の姉"と自分の義理姉妹の名を呼ぶ



瞬きをすると零れ落ちた涙に、カナエは驚いて立ち上がり、あなたに近づく
胡蝶 カナエ
胡蝶 カナエ
どうしたの?どこか悪い…?
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
ッごめん。もうここにはいられないの。鬼を、斬らないと
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
ここにいられないってどういうこと!?鬼なんていないわ!
驚く2人の姉と、少し困惑してるカナヲから離れるように一歩後ろへ下がる



再び零れ落ちる涙を止めることもせず、しのぶに謝る



現実では言えないから、こんなところで謝って逃げようとしてる_
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
ごめんなさい。大好きだよ、カナエ姉さん、"しのぶ姉さん"、カナヲ…
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
しのぶ姉さん。素直になれなくてごめんなさい…
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
あなたは優しい人だから、私はそれを利用して姉さんを傷つけてる…
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
何言ってるの…?私あなたに傷つけられた覚えはないけど…
胡蝶 カナエ
胡蝶 カナエ
あなた、一旦落ち着きましょう?
栗花落 カナヲ
栗花落 カナヲ
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
ッ…ごめん!!私が弱くてごめんなさい…!!
胡蝶 しのぶ
胡蝶 しのぶ
あなた!?
胡蝶 カナエ
胡蝶 カナエ
あなた!!
栗花落 カナヲ
栗花落 カナヲ
姉、さん…
家を飛び出し、ただがむしゃらに走る



今は亡き姉・カナエ、今はもう見れない昔のしのぶ、今と違って虚無なカナヲ…



姉妹から離れるように走りに走って、あなたは立ち止まる
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
……もっと、みんなといたかったなぁ…
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
…ごめんね、しのぶ姉さん。現実のあなたを許せないから、私は素直になれない…
胡雪 (なまえ)
胡雪 あなた
しのぶ、姉さん…いつか…また……姉さんって、呼ばせてね
そこで言葉を切り、今はしない素直な優しい微笑みを浮かべる















そしてあなたは、自分の首を刀で斬った