キンプリside
ちょっとマネージャーさん!車止めてください!
どうしたの?
倒れてる人がいるんです!
どこに?
あそこ!
ほんとだ!
助けに行こう!
うん!
あなたside
きっともう死ぬんだろうな。
そこで意識が途絶えた。
大丈夫ですか!?
(揺さぶる)
ダメだ。
マネに言って俺らのシェアハウスまで連れていこう!
よし!廉おぶってあげて!
わかった!
マネさん。この子、俺らのシェアハウスに連れていってもいいですか?
いいよ!
誰かの声がかすかに聞こえる。
上の人に呼ばれてるのかな。
お迎えが来るのかな?
どうせ私がいても誰も喜ばないんだ。
それなら早く死のう。
キンプリside
起きてー
なんでこんなにあざだらけで痩せ細ってるんだろう?
起きたら聞いてみよう。
あなたside
んん。
起きた!
誰ですか?ここ天国?
違う!ここは俺らのシェアハウス!
何で?私死んだんじゃないの?
あなたが道に倒れてたとこを俺が見つけてここまで連れてきたんや。
じゃあ私生きてるんですか!?
そうだよ!
僕らのことわかる?
ごめんなさい。わからないです。
実は私、虐待されてて(今までのことを話す。)
そうだったんだ。
このアザもそうです。
それなら僕らとここに住もうよ!
それええな!
さんせー!
え?いやそんな。
いいのいいの。遠慮しないで!
そうそう!
いいです、いいです。
命の恩人にそんなことまでしてもらうなんて出来ません。
みんなもう決まりでええよな!?
うん!
えぇー!?
本当に私の人生狂ってる。
てかこのイケメンって言うのかな?こうゆう人達。この顔がイケメン?な人達誰なんだろう?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!