ガッチさんからのリプ……、がっちさんからのりぷ……、ガッチさんからのリプ……、ガッチサン…。
愁「おい、あなた。もうみんな帰ったぞ」
「ふぇ??嘘っ!」
急に呼ばれ、慌てて立ち上がったせいで椅子がガタリと大きな音を立てた。
…え、マジ?誰もいないじゃん。ヤバ。記憶がないんだけど…。
どうやらガッチさんのことばかり考えていて、すでに授業は終わっていたようだった。
リプ返を見て思わず立ち上がったところまでは覚えてるんだけど…と言おうとして、ふと気がついた。
「…つかなんで愁がまだいんのよ。」
愁「え、い、いや、えと、」
ハァ?
まぁいいか。関係ないし。
早くガッチさんと打ち合わせがしたい!と心の中で叫びながら、勢い良く鞄を掴み教室を出た。
帰りの電車の中でスマホが震えた。
誰かからメッセージが来たようだ。
(視聴者さんからのDMかな?有名になってから結構くるよね…)
隣に座っている愁に見えないように、コッソリとtwitterを開く。
「え…!」
っと、危ない危ない。また叫ぶところだった。
私はとっさのところで口を抑えた。
愁に睨まれたけど。
いやでもまさかDMが来るなんてそんな!
私、今日が命日とかないよね?
らいん?!?!?!
ラインって、あのライン?ふぇっ???
嬉しすぎて死にそうなんだけど?!?!?!
これが夢なら一生覚めなくていい。
ガッチさんが大好きだ!!!!!!!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!