って、恋なわけないよね?!?!気が早いよね?!?!だってまだ名前も知らないし…。
?「ん…ここで休憩する?」
お兄さんが足を止めたそこは、オシャレなカフェだった。奥に個室も少しある。それに朝だからだろうか、空いているので休めそうだ。
すご…、穴場じゃん。
「あ…、ありがとうございます。わざわざ」
?「いんや、いいよ。俺も借りあるしね」
「あ、じゃあここまでで…」
?「へ?あ…、そう…」
「えっ?!?!」
いやそんな、一緒に店内はいるのとか悪いし…や、でも断ったほうが失礼なのか…?
「じ、じゃあ…一緒に入ります……?」
こてん、と首を傾げて恐る恐る見上げると、
?「っ…は、お前面白すぎだろ」
「へぁ?」
彼はケラケラと笑い出した。
なんでぇ?!?!泣
わたわたと私が焦っているのを見ながらお兄さんはニッコリ笑う。
?「なんでも奢るからさ、…連絡先交換しようぜ?」
「へ?!…ちょ、引っ張らないでぇ…!!」
……ねぇ、何だか笑い声、聞いたことあるような気がするんだけど…。
そこの君、知ってますか?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。