第3話

✽コ、から始まる
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2019/12/22 14:27
愁「うっわ、新学期初日から遅刻とかありえないだろ。」



「だーかーらー!人助け?をしたんだよっ!」




コイツは蒼井愁。
今年で3年連続同じクラスとなる幼馴染だ。




ずっと昔から一緒にいる私でもわかるほどのイケメン。

そんで年頃の男子って感じのノリの良さ。

まあモテるよね。



はっきり言うとガッチさんのほうが圧倒的にカッコイイけど。

怒るとメンドウだから私は口をつぐんだ。




愁「な、なぁあなた。お前彼氏とかいんのかよ」



「ハィ?いないけど?なんで。」



ガッチさんリアコ勢舐めんなし!



愁「え、いや、べ、別に…。」



「は?何なの?………あっ!そだ!!」



ガッチさんからリプ返来てたんだった!!



内容は急いでたし見れてないけど…《サクラ》の方にだよね。











そう、私はゲーム実況者《サクラ》として活動している。



まさか有名にはなれないだろうが、ニコ生くらいなら…と始めた配信活動。

今ではガッチさんにまで追いつくことができた。優しい視聴者様のおかげだ。



私が《サクラ》として実況していることは、家族以外は知らない。


顔出しはしていないので、よほど感が鋭くなければバレることはないだろう。



ちなみに親はこの活動を快く受け入れてくれている。

したいことは自由にしろ主義の両親だったから、了承は簡単に得ることができた。



今はゲーム実況中心にYou Tubeへ動画を上げている。




いつかガッチさんとコラボできたら…なんて考えながら。








愁「…何ニヤニヤしてんの。気持ち悪。」



「うるっさいんだけど。隣の席だからって喋ってこなくていいよ。ちなみに今授業中だからな?」



愁「スマホいじってる奴に言われたかねぇよ」



私は飽きた会話を終わらせるべく、んべ、と愁に向かって舌を出した。



…愁、顔赤いけど風邪かな?心配なんて1ミクロンもしないけど。それよりガッチさんのリプッッッ!



  





私は後々授業中に見たことを後悔することになる。
























『もしよければ、コラボしませんか?』

















「コッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」









先生「コラァ!あなた!!立ち上がるな!!」










嘘でしょ?!?!?!?!?

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