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驚いて思わずカフェで大きい声を出してしまう
そのせいで 「 あれってプロヒーローのあなたちゃんじゃない…!? 」 「 え、実物可愛すぎる〜 」 と声がちらほら上がる
電話越しでも伝わる三奈ちゃんの元気さに思わずホッとする
あの頃と変わってないんだな
同窓会…か
仕事で何度か会うことはあったけど、やっぱりゆっくり話すってことはなかったもんな
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同窓会の話をしたら、「 俺ァそんなとこ行かねーよ 」 くらい言うかと思ってたけど
そう言って口角を上げる勝己は、何だか色っぽくて顔を隠してしまった
見てはいけないものを見てる気分…
両手を退かされて、勝己の手は私の腰に回る
勿論私の手は彼の首にまわっている
軽口を叩きながらも早く触れたくて、私から軽いキスをする
それを合図に触れるだけのキスを何度も交わす
高校生の時に拒んだことも、大人になった私たちは済ませていること
少し拗ねた顔をした勝己が可愛くて、私はそっと彼の肩に頭を乗せた
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。