「ジミン先輩に嫌われてんのかね私は。」
私は今、保健室でサボってます。
「ねぇどーおもう?ユンギちん。」
YG「……おまえよぉ、先生に向かってちん呼ばわりで呼び捨てとはいい度胸してんじゃねぇか。」
「ユンギちん!どう思う!?」
YG「はぁ……。知らねーけど、相手が自分をどう思ってるとかじゃなくて自分が相手のことどう思ってるかが大事なんじゃねーの」
「おぉ……。ユンギちんのくせにかっこいい。」
一見恋愛興味無さそうなユンギちんがまさかこんなかっこいいこと言うとは……
YG「お前が男で生徒じゃなかったらすぐ殴ってるわ。
つかそんな先生をちん付けするなら担任に連絡するぞ」
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
YG「なら黙って頭痛いふりでもして寝てろこのすっとこどっこい」
ユンギちんもツンデレ……?たまーに鬼みたいだよユンギちんぅ。
「……でもさ?私はジミン先輩のこと本気で好きだよ?好きだけどさ、嫌われてたらどうしようもなくない?」
YG「しつこすぎなんじゃねーの?それとも、お前があいつ好みの女になる、とか。」
「もうそれはなったはず!黒髪ロングで清楚系〜みたいな?」
YG「言い方腹立つな。なんでもいいけどよ。俺は知らん」
「まあユンギちん恋愛経験無さそうだしね。」
YG「んだとてめぇ。こっちはいつでも準備できてんだぞ。ていうかもうあと5分で帰れるんだから教室戻れよ。」
「はぁい」
ガチャン
YG「……つーことで、どーすんだよジミナ。」
JM「……。」
YG「まさか隣のベッドにいるとはあいつも思わなかったみたいだな笑」
JM「……ユンギヒョン知ってるでしょ……。」
YG「あぁ、ごめんごめん笑笑だけど、真剣に考えてやれよ。あいつも本気なんだし。」
JM「……いくら考えても出す答えは一緒ですよ」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。