ジンsaid
あなたの所へ向かうはずだった。
けど、マンションのデメリットは
よく入口で近所の人に出会ってしまうこと。
あーあ。
あなたの優しい行いでこんな足止めくらっちゃった。
嬉しいけれど、いま急いでいて困っちゃうなぁ💧
近所の人と別れると
急いで自動ドアを抜けてあなたの所へ走った。
あなたの姿が見えたと同時に
ジミンと車が見えた。
あなたは、ジミンに気づくと
ボロボロと涙を流し始めた。
そんなあなたの頭を撫でて慰めるジミンを見ていると、
とても腹が立ってしょうがない。
……好きなのになんであんなこと言ったんだ。
これじゃあ、ジミンに取られる。
あなたの優しさに素直になれない自分が
とても腹立たしくて、悔しかった。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!