ジミンが持ってきてくれたケーキは
とても色鮮やかで
食べるにはもったいないようなケーキだった。
はめられた←←←←
そう言ってワインを口につける。
こうやってすぐ拗ねるとこ呆れられちゃうよ?
めんどくさい女だって思われちゃうよ?
大丈夫なの。
ジナはそういうところも受け止めてくれる。
ジナは優しい笑顔でわたしを見つめる。
相変わらず耳は真っ赤になるところ
気になるけれど、可愛いから知らないフリ。
ジナのばか、
そうやってわたしを泣かせることは
ほんとにうまいんだから。
なんて頼もしい人なんだろう。
口だけの約束じゃない。
ジナは、今までもわたしにそうしてきてくれた。
信用できちゃうんだよね。
そんなこと言われたらわたし何も言えないじゃん。
そうやってわたしはワインを全て飲み干して
珍しく酔った気がする。
そういうのは嘘で酔ったフリ。
ジナに甘える大切な一日。
酔ったフリをしてないと
わたしの身体は素直にならないんだよ。
ジナ知ってた______??
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。