第16話

12話
621
2021/05/24 14:18
〜あーるん。said〜

そろそろ彼女が亡くなってから1年経とうとしていた。


あーるん。
そろそろ彼女と付き合ってから2年くらい経つな……


記念日にあわせて彼女に「あい」に行こうかな。


なんてことを考えていた。






















___記念日当日___


最寄りから何駅か先の墓地に彼女のお墓がある。


到着を予定していた時刻になり、俺はやっと彼女の前に立つことが出来た。


あーるん。
久しぶり。
「あい」に来たよ。
そう呟いていた。


するとどこからか声が聞こえた。
???
『久しぶり、
あいに来てくれてありがとう!』
あーるん。
えっ、
辺りを見渡してみると、





そこには……………















































そこには、俺の彼女が立っていた。

あーるん。
えっ、お前、なんでそこにいるんだよ……


俺は涙声になって言った。


多分今にも涙が出そうになっていると思う。

あーるん。の彼女
『そんな、今すぐ泣きそうな顔しないでよ!かっこいい顔が台無しだよ!』


彼女はにこにこしながら言ってきた。


久しぶりに聴く声は優しくて、どこか寂しい感じがした。

あーるん。の彼女
『ところで、今日ってなんの日だと思う?覚えてないとか言わないよね!』
あーるん。
もちろんだ。
俺たちが「付き合った日」だろ?
あーるん。の彼女
『ぴんぽーん!大正解!(✿︎´ ꒳ ` )♡︎』
そう言った彼女は満面の笑みを浮かべていた。


久しぶりにその顔を見たがやっぱり好きだった。
あーるん。の彼女
『もう私たち2年も付き合ったんだよ!』
あーるん。
そうだな、
あーるん。の彼女
『あっ、今ちょっと事故の事思い出したでしょ?』
あーるん。
えっ……
あーるん。の彼女
『相変わらず図星だね、』
あーるん。
なんか悪いかよ。
あーるん。の彼女
『そんなに怒んないでよ、
私はるんくんが笑ってるところが見たいな!』
あーるん。
……………ん
あーるん。の彼女
『そういえばさ、私がいなくなってから好きな人とか気になってる人とかいないの?』
あーるん。
いないかな、
あーるん。の彼女
『私の事忘れて早く作りなよ?』
あーるん。
分かってる!
…………分かってるけど……出来ないんだよ、……
あーるん。の彼女
『あのさ、早く作れなんて言わない。
私の事完全に忘れてなんてことも言わない。だけどせめて、もう少し周りを見てみて。るんくんのこと思ってる人いるんだよ。ちゃんと応えてあげないと!その子が可哀想だよ……』


そう言った彼女は泣きそうな顔をしていた。

あーるん。
でも……
あーるん。の彼女
『でもじゃない!
私だってるんくんの隣にずっといたかった。けどもう私はここにいられない。
だから……だから、私じゃない誰かと笑ってよ、私はるんくんが笑ってるところが好きなんだよ?だから、ね?』
あーるん。
本当にお前はそれでいいのか?
あーるん。の彼女
『私がいいって言ってるの!
だから大丈夫、』
あーるん。
そっか、ありがとう。
あーるん。の彼女
『うん!』
そのときの彼女はとても強い顔をしていた。
























でもどこか寂しそうで、だけど優しい顔をしていた。


すると彼女の体が光り輝き、透けていった。

あーるん。
えっ、お前、体が透けてる、
あーるん。の彼女
『あ〜、そろそろか……』
あーるん。
そろそろってなにが?
あーるん。の彼女
『私ね、もうすぐであえなくなるんだ。』
あーるん。
えっ、
あーるん。の彼女
『大丈夫!うえから見てるから!
最後にとっておきの笑顔見せてよ!ほら!』( ;ᵕ; )
あーるん。
そうだな、!
ちゃんと見てるんだぞ!。゚(゚ ˆ o ˆ ゚)゚。
あーるん。の彼女
『うん!見てるからね!
新しい人と幸せにね!』


そう言って彼女は完全に消えた。


最後まで綺麗に消えていった。


俺、ちゃんと周りを見てみるよ。


新しい恋するよ。


だから、ちゃんと見てろよ!


たくさん笑顔見せてやるから!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
作者
今回はここまでです!
やっと第2章的なの始まりますよ!
これからどんどん2人の距離が縮まって……
いくのか?いかないのか?
まぁ予想つく人しかいないと思うのですが、
これから悪女的なの出して……みたいなあると思いますが作者がそういうい〇めが嫌いで書けないのでそういうのはださないつもりです。つまり今までみたく、これからもゆるゆるな話だと思ってください。
作者
昨日はすみませんでした。
いや、書こうとは思いましたよ、思ったけど、意外にも課題が多く課題終わらなくて書けませんでした。
本当にすみませんでした。
水曜日はちゃんと書きます!また裏切ったらごめんなさい。←

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