かつて、一度世界を破滅に導こうとした事があった。同胞を地上へと解き放ち、人間の心を狂わせる........
上手くいく筈だった、女神が出て来なければ、彼が...裏切り者の悪魔がいなければ
隼)でも、機は満ちた...邪魔な女神はいない。
月を喰らうには、膨大な時間がかかったが、
隼)ふふ、この世界は時期に僕の物になる。
嬉しそうに玉座に座り、思いを馳せながら
まぶたを閉じた
東の町「マーレ」では、「ディアブロの箱」が開いた事により人々がその異変にざわめき立っていた
)この国は終わりじゃあ!
)女神様がお怒りなのよ!
翼)おいおい、大変だぞ!
志)無理もないが、下手な混乱は危険だ。
その時、広場の中央に里津花が立ち声を上げる
里)話を聞いてください!
その声に、町の人たちが立ち止まる
大)....里津花。
)誰だ?
)何だ?何だ?
)あれは、里津花王子よ!
なぜこの場に王子がいるのかと、人々の関心が里津花に移る
里)今、この国は不可思議な現象、
出来事に見舞われています!ですが、心配はありません、王家が、私が、責任を持って対処致します!国民の皆様に危害は及ばせません!
堂々と語る姿に、人々から焦りや不安の色が抜けて行く、
後に誰もが語るのだ、里津花は歴代最高の王になると。
そして、側で見守る3人も決意を新たに
里津花の声を聞いていた。
つづく
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。