第5話

「女神の神官と月蝕」
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2019/08/03 21:35
月が欠けていく現象を目の当たりにした4人は町の中心にそびえる神殿へとやって来た

敷地に入ると正殿の前の広場に神殿の人らしき2人の女性が立っていた

雪)お待ちしておりました。

黒髪の女性が4人を出迎える、

里)待っていたとは?

椿)此度の月蝕をご覧になられたのでしょう。

白い髪の女性が空を見上げて言った

志)月蝕?あの現象の事だろうか?

椿)そう、月が欠けていく現象の事...

里)貴女たち2人はいったい...

雪)申し遅れました、私は「雪」左の塔
「フルーナ」の神官をしております。

椿)私は「椿」、右の塔「セレアス」の神官

里)女神の神官でしたか、此度の月蝕?は女神の意思なのでしょうか?

あくまでも冷静を装いながら尋ねる

雪)それは、私たちにも分からないのです。

翼)なんでだよ、女神の声を聞くのが神官だろ!

志)やめろ、翼。

椿)そう、言われた通り女神の声を聞くのが私たちの使命。

雪)ですが、その「声」が聞こえないのです。

椿)「声」が聞こえない、それは女神の力が弱くなってる証。

里)それは、大丈夫何でしょうか?

雪)残念ながら、このまま女神の力が削がれれば最悪な事態を招きかねません。

椿)私たちが貴方たちを待っていたのはそれを警告する為。

大)警告?

雪)最悪の事態、それは...

雪&椿)「ディアブロの箱」か開く事。

椿)箱が開けば、世界に災厄を振りまく99の悪魔が解き放たれる。

雪)「ディアブロの箱」は2人の女神の力で封印されているのですが、このまま女神の力を無くしてしまうと。

椿)間違いなく、箱は開く。

翼)その箱はどこにあるんだよ、まさか場所も分からないとか言わないよな?

雪)「ディアブロの箱」その在り処は、

椿)この国の王城の地下深く....

里)なんだって...

2人の神官に告げられた最悪のシナリオ、
その元凶である「ディアブロの箱」は
王城の地下にあると言う.......



ツキノ神皇国王城ーーー

王城の地下深く、王家の者しか知らぬその部屋で

王はゆっくりと箱に手を掛ける、そして...
箱を押し開けた、箱から赤い光が天に向け突き抜ける、

今、99の悪魔が解き放たれようとしていた。


つづく

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