結局、マジで死んだらしく。その証拠に外には恐竜がいるし、叩いてもつねっても痛いだけだ。
「これ、紅茶です。」
紅茶?に恐る恐る口をつけると想像以上に美味しかった。
「この転生って私の人生を祝福してくれてるのでしょうか。でも、自分の好きなことを隠していけてる女子を演じて。なに一つ楽しいことなんてなかったんですよね。」って、なんでマリーにこんなこと言ってるんだよ!
いつどこで誰が見ててもいいように演じなきゃ。しっかりしたいけてるみーを。
「みーさん、私たち二人だけじゃ少し寂しいですよね。」確かにそうだ。普通ゲームとかじゃ最低でも四人くらいはいた方が心強い。
「でもさ、魔法使いと魔法使いなら騎士やプリースト前衛が必要ですよね。耐久力は魔法使いは低いんです。」
「そんなことをよく知っていますね。みーさんたら私を差し置いて町へ出ていった友達と同じ雰囲気だったので知らないと思いました。」
雰囲気...か。
それこそ、私の最大の取り柄だ。雰囲気だけで取り繕うことが。だから、こうして向き合ってても髪の分け目やスネ毛。そんなところばかり気にしている。
「差し置いていくなんて酷いですね。」
そんなことを言えたものか。仮面をつければいけてる子と自撮りやカラオケ。それも楽しかった。
そんなことを考えているとおもい仮面が装着されたことに気が付いた。
「で、あなたって落ちこぼれなのよね?そんなあなたと組んでくれる人なんているの?」落ちこぼれってのはみんなから嫌われてるんだ。
「腕だけはある落ちこぼれを探し出すんです。例えば、この街にロキとレイっていう双子がいるんです。」
「へぇ、そうなのね。」
「は、はい!また、みーさん雰囲気が....」そんなことを言われてはじめて気がついた。無意識のうちに仮面をつけたりはずしたりしていることに。
「ごめんなさい。けど、仮面をつけて生きていた私の苦労なんてわからないでしょうに。」
「こちらこそすいません。」
「それと、ロキとレイってどんな子なんですか?」
そう、マリーにたずねていると...
ドコォォォォォン!
隣の家から爆裂音が聞こえた。
まさか、魔法!?
その興奮に私の仮面は完全に外れた。
「スゴいですね!なんというか爆裂ですよ!」
「まさか、!ロキの仕業です!」
相当ヤバい奴だな。ロキって。そういえば、レイはどこなんだろう。
「逃げるぞ!」
「ちょっとロキ!」後ろの赤髪がレイ?
「またあいつかよ!」
「ホント、迷惑よねぇ。」口々に住民たちがロキにキレる。相当人からの目を気にしないで生きてきたんだろうね。ホントバカ。
「また。バカか!」
「弟君巻き込まれてかわいそうね。魔法の腕が台無しにされちゃうなんて。」ほら、見たことか。人からの目はなにより大事なんだよ。
「そんなことない!ロキはしっかりしてるんだ!あんたらにロキをけなす資格なんてない!」
そんな人いるんだ。人からの目に逆らう人。
「ねぇ、マリーあの子達なんですよね。」
「はい、そうです!」
「じゃあ追い掛けましょ。」世間の目を気にしないところに興味を持った。
どうすれば好きなことを好きと言えるのか。興味があるわ。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。