第2話

仲間
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2021/02/01 03:36 更新
「閉めてください!早く!恐竜に喰われますよ!」
「は?何なんですか!あれ!ここが異世界と言う証拠ですか?」
「だから、あなたは死んだんです!!受け入れてください!...って、普通にのみ込めてますね。」
「むりむり!ゲームとかやったことないもん!って言いますけどゲームは好きです。RPGが特に。」
いやいやいやいや。どうして、私は仮面をはずしてるんだ!
夢だこれは悪い夢だ…そう暗示しよう。そして、アニメはクラスの冴えないやつらの会話。そのせいの夢ってことにしなくちゃ!
でも、本当に死んでここにこれたなら私の人生を祝福してくれたのかな?
仮面をつけて取り繕ってきた私を。
「あ、えと自己紹介遅れました!私はマリーと言います、あなたは??」
名前とか…どうしよう、ゲームで隠れて使ってた名前もありだし。いや、でもまぁ…
「みー」私は友達から呼ばれていた名前にした。これは仮面がつけられる合図の名前でもある。
「では!みーさん!私とパーティーを組んでください!」
「パーティー?まさか?」みーと呼ばれたのにダメだった。仮面から本性がにじみでている。
パーティーってゲームやアニメとかでよくみる、あれだよね??
「キサラギ村では16才になったら、パーティーを組んで旅に出るんです。」
「旅って?え、もしかして私のこと誘ってるんですか??私はそもそも魔法を使えるのですか?」
「はい!恥ずかしながら…わたしこの村では落ちこぼれで、誰も私と組んでもらえなくて…」
「カースト制度最下位ってことね??」落ちこぼれという言葉に私の仮面は敏感だ。すぐさま付けられる。
「カースト??制度?」
キョトン顔をされてしまった。この世界の人たちには私の苦労も女子のめんどくささもわからないだろうね。
「や、何でもないです、でその旅とかに出るのを断るとマリーはどうなっちゃうのですか??」
「このまま身が朽ち果ててもう一度死にます!そして、生まれ変わるかと…」
「ちょっと面白そう…」
「だから、お願いします!」
「わかりました…魔法を使えるのかが楽しみです。とはいえ、人には才能ってのがあって...」
「先程から若干感じているのですがみーさんって二重人格ですか?」
「二重人格じゃありません!ただ、それっぽいのは認めましょう。だって、やりたいことなにもできなくて。自分の好きなもの好きって言えなくて。いつの日か仮面女に為ってた。」
どうして。こんなにこの子に話してるんだろう。
「でも仮面をつけるますと。私とつるむんなら、それなりの格好してもらうから。まずは眉毛から!素材は可愛いんだから!」
洗面所の剃刀で眉毛を整えてあげる、これでまだマシになったかな。と仮面の私。
「みーさん!これからよろしくお願いします!」
「はい、よろしくお願いします。マリー。私を楽しませてちょうだい。そして、この重たくて分厚い仮面を思いっきり外せる日が来ることを待っています。」
「努力してあげますよ!」マリーは屈託のない笑みで笑った。

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