あなたside
あなた「おーい、誰かおらんのか?」
儂はまずフロントらしきところへ行ってみたが誰も居なかったので呼んでみた
すると奥から男性が出てきたので儂は被っていた笠帽子をとった
???「はーい………え……!あっ…えっ!…うそっ!」
なにやら儂を見て驚いているがどうしたものか…
あなた「用があってだな…」
???「はははは、はい!わかりました!すぐに上の人間を手配しますので…」
あなた「上の人間って……そんなお偉いさんを呼ばんくともいいのじゃが…」
???「いやいやいやいや!!あの伝説の"フシミル"さんがいらしているんですから!それ程のことをしなくては!!」
すると周りにいた他の客がざわつき始めた
民「なんだって!?あのフシミルさんが…!」
民「凄い…!本物だっ!」
民「まさか本当にいたなんてっっ!!」
フシミル?なんなんだそれは…?
???「あっ!まずは名乗らねばなりませんねっ!私、こういうものです!」
そう言って名刺を渡された
ふむ…"種田竹治郎"か…
見た目、まだ若そうじゃな…
恐らく新人ってところじゃろう…
竹治郎「では、少々お待ちを!」
そう言って竹治郎という者は立ち去って行った
フシミルについて尋ねようと思ったのじゃがな…
あなた「はぁ…きっと人違いじゃ……あとで言っておこう…」
そう思い、少しの間待っていると…
竹治郎「大変長らくお待たせいたした!」
そこには息を切らした竹治郎がいた
というかそんなに待ってはおらんぞ?まだ数分しか経っておらんし…
そして竹治郎の後ろの方を見るとスーツ姿の見るからに上の人間だとわかるような人物が立っていた
???「おぉ〜!!これはこれはかの有名なフシミル様!!ようこそはるばるお越し下さいました!」
そしてまたフシミルと言っておる…
あなた「いや、そのフシミルというのは一体誰なんじゃ?人違いではないのか?」
???「おっと!ご存知ないのでしたか!失敬失敬!」
人違いではなさそう…なのか?
竹治郎「フシミルというのは紛れもなく貴方のことですよ!!
遥か昔から世間の冷たい目で見られてきた異能力の持つ者達を救い、育て、この世で最強でもあり伝説とも言われた『不老不死』の異能力を持つ者…フシミル!
そして現と幻を操り、自身の聡明な頭脳で今まで何百何千人もの人々の命を救い、更に様々な分野で業績を残している万能の天才…イツァムナー!
この2人はあの第二次世界大戦で日本全国を飛び回り何万人もの人々を救った上、ヒロシマとナガサキに落とされた原爆をたった2人だけで阻止した…もう英雄なんですよ!」
あなた「ほ……ほう…そうなんじゃな…」
竹治郎が一気に説明してくれた…
イツァムナーというのは恐らくレオナルドのことじゃろう…
そしてフシミルが儂…という訳か…
あなた「というか原爆を阻止したのはほんの数日前、何故それのことを知っているんじゃ?」
???「これはもう大ニュースですよ!だからすぐ日本中に伝わりました!」
そうなのか…なんか凄いのう
???「申し遅れました!私は…」
常尚「"正岡常尚"と申します。以後お見知りおきを…」
常尚か……
あなた「常尚殿と竹治郎殿だな」
竹治郎「そんな!殿なんて…呼び捨てで構いませんよ!」
常尚「その通りです。私らもその方が有り難い…英雄である貴方様に殿とつけられるとなると…恐縮でございます!」
あなた「そ、そうか…なら常尚と竹治郎でいいな?」
竹治郎「はい!」
常尚「ありがとうございます!」
2人はなんだか喜んでいるが……
まぁ良しとしよう
アンケート
この2人のことは誰だかわかる?
わかるわかる!
52%
ん?誰だろう…?
48%
投票数: 194票
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!