どんなに辛いことがあっても、明日はやってくるんだね。
私の気持ちなんて無視。
本当に神様は残酷だ…。
いつまで私はこの苦しみと闘わなければいけないの?
このまま生きている価値なんてあるのかな?
時々そう、神様に尋ねてみたくなる。
でも、今日これから先のことなんて誰もわからない。
未来は変えていけると信じたい…。
私の名は「未来」
この名はお母さんがつけてくれたらしい。
最初は名前の由来なんてどうでもよかった。
でも、いつかお母さんは話してくれた。
ーーーこれからの人生、未来が、どうか光輝きますように…。そう思いを込めてつけたのよ
それを聞いた時、今まで感じたことのない気持ちに襲われた。
普段何気なく呼ばれていたこの名前が、突然素敵な響きに聞こえた。
お母さんから由来を聞いてから、自分の名前が好きになった。
両親に大切に…愛されて育った私。
本当に幸せだったよ…?
ごめんね…。
こんな私を大切にしてくれたのに、体に…心に傷を負ってしまって…。
天国に行ったら、どう顔合わせしよう…?
私、親不孝だね。
ダメな娘だね…。
私は上司の期待に応えたいの。
みんなにいじめられても、心をズタズタに傷つけられても。
決して諦めないと…。
そりゃ耐えられなくて涙が出ちゃう時もある。
ううん、毎日のように泣いてしまう。
だけど、泣いて塞ぎ込むだけじゃダメ。
泣くだけ泣いたら、また、立ち上がって前を向くんだ。
自分を信じて。
みんなを信じて…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。