ーーーあの日あなたに出会ってなかったら、今頃の私はどうなっていただろう?
考えただけでも、それはそれは恐ろしいことで…。
背中に悪寒が走ったようにゾッとしてしまう。
でも、今なら言える…。
あの日、あの時辛い経験をしてきたから、今の私はこんなにも幸せになれたんだと。
誰だって傷つきたくない。
出来ることなら、1度も傷つかない人生を送ってみたい。
でもそれって…本当に幸せなのかな?
傷つくことも人間必要だと思う。
だって、私があの地獄のような日々を送っていたからこそ、今こんなにも幸せを噛み締められる。
あの時頑張って乗り越えてよかった。
大好きなあなたに出会うまで、何度も死にたいと思っていたから…。
私が頑張ったことへの、神様からの贈り物だったかもしれない。
これから私、ちゃんと前見て生きていける。
だって、あなたがいるから…。
私、愛沢未来
私立星蘭高校に通う、16歳。
わたしはクラスのみんなから、毎日のようにいじめを受けている。
本当に辛くて何度も死のうと思った。
でもある日そんな私に、思いもよらない幸福が舞い降りてきたんだ。
本当に不思議な出来事…。
そんな私の体験談…聞いてくれる?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。