第10話

9話ー伊織先生ー
68
2020/09/26 05:01
学校の後病院に向かった。
僕が通っている病院は、この街の大きな病院。

僕の病気はここでしか治せないんだって。

治るか分かんないけど。
でも、お父さんの最初の転勤場所は、隣県だったから、この病院もそう遠くはなかった。
伊月
ねぇちゃん!!
病院。診察室。

伊織先生は、僕の実の姉である。10ぐらい違う。
伊織先生
伊月。

体調は大丈夫?
伊月
大丈夫!

最近発作もないし。


ねぇ姉ちゃん。

僕…
伊織先生
運動は駄目よ!
伊月
僕、バスケがしたい!

三葉ちゃんと一緒に!
伊織先生
え?三葉ちゃんって

あの可愛かった、三葉ちゃん?
伊月
うん…

三葉ちゃん、バスケのマネージャーなんだって!

だから、僕もバスケ…
伊織先生
駄目っ!

あなたの心臓は、あとわずかなの!

運動したらどうなるか!
伊月
大丈夫!

僕大丈夫だから!

姉ちゃん!お願い!!!!
そう。僕の病気は、心臓系の病気。

移植しか治る方法ないんだって。
伊織先生
…駄目ね。


お姉ちゃんね、伊月にタヒんでほしくないの!



お姉ちゃんの気持ち分かって!
伊月
…でも!お願い!姉ちゃん!!
再度頭を下げた。

プリ小説オーディオドラマ