伊月side
退院してから、数日後。姉の伊織からLINEが入った。
その内容は…
「部活許可する」
というものだった。
僕は嬉しすぎて、心が踊るようでした。
「条件
①部活のメンバーに本当のことを言う。
②無理をしないこと。
③体調が悪い日は、部活を休むこと。
④ちゃんと三葉ちゃんにもいうこと
それが条件」
と追伸で書いてあった。
僕は早速、バスケ部に入部し、三葉ちゃん以外の部活メンバーに本当の事を話した。
そして
みんな、わかってくれない、快く迎えてくれなと思っていたが
快く迎えてくれた。
僕は、入部1日目で、感覚を取り戻した。
そのシュートも、一発で決めた。
僕は、もう病気の事を忘れ、部活に没頭したんだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!