部屋で1人伸びをして風でふわふわと揺れるカーテンの外を見る。
えっと〜今日のセブチは…
18:00からか!
それまでに帰ってこよ〜
恥ずかしくて言えないけど実はすんちょらのグッズを結構集めてる。
今日はお気に入りのトレカを鞄に忍ばせておでかけします!
ヴーヴー
スマホの通知をみるとすんちょらからメッセージが来ていた。
🍒;あなたなにしてる〜?
あなた;今日は天気がいいからお出かけするよ〜
🍒;いいな〜
あなた;すんちょらは?
🍒;仕事〜
あなた;そっかぁ…がんばってね!!
🍒;はやくあなたに会いたい…
あなた;すんちょらさらんへ〜
みつけたのはさくらんぼの模様のかわいいマグカップ。
しかもペアマグカップ…!!
可愛いお買い物ができてるんるん気分で街を歩く。
向かいにある可愛い雑貨屋さんに行こうと信号待ちをしているとどこからかセブンティーンの曲が聞こえてくる。
つい嬉しくて表情が緩んでしまう。
そろそろすんちょらのパートだなぁ〜なんて考えていた時。
ガンッ‼︎‼︎
とんでもない衝撃が私を襲った。
どこからか女の人の悲鳴が聞こえる。
どこからだろう??
その声の主を探そうと振り向こうとするが体が動かない。
あれっ…?
私…今…倒れてる…?
あれ…なんだか視界が…
聞きたかったすんちょらのパート…聞けなかったな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!