「すじこ〜」
ガラガラッ、と引きの悪い教室のドアを開ける。
「おー棘、はよ〜」
先にいたパンダが挨拶を返してくれた。
教室内を見渡す。
「……?いくら?」
真希とあなたは?と、パンダに尋ねる。
「あーまだ来てねぇんだわ、あいつら。」
朝の弱いあなたは兎も角、真希がまだ来てないなんて…珍しい。
席に着いて、先日の任務の報告書を取り出す。
「あー…報告書、ダリィよなぁ…」
「しゃけぇ……」
はぁ……とため息を着く。
机に肘をついてペンを指でくるくると回す。
はぁ……早くあなた来ないかなぁ…
暫く報告書とにらめっこしていると、真希が入ってきた。
「…いくら……?」
あなたは……?と聞くと、真希は「はぁ…」とため息をついた。
「熱。風邪ひいたらしいぞ。」
「!?!? すじこ!?ツナ…!?」
慌てて真希に詰め寄る。
「ちけーよ棘!そして声うるせぇ!」
「た、高菜…いくら、昆布……!」
「あー。真希はあなたンとこ行ってたから遅くなったのか?」
「そ。あとついでに自販機行って水とか買ってた。」
「あーね。」
「…ツナマヨ……」
熱……風邪…あなたが……
「(棘の顔が死んだ〜…)」
「…あとで棘も、お見舞い行くか?」
「ッ!!!しゃけ!!!!!!!!」
「(棘の顔が生き返った〜...)」
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『けほ、っ、けほっ…あ〜…』
ズビビビ…と鼻を啜る。
風邪ひいちゃったよ……
昨日の任務で水ぶっ掛けられたからかなぁ…
朝、真希ちゃんがスポドリ買ってきてくれたから買いに行く必要が無くなった。
スパダリって真希ちゃんみたいな人を言うんだな…
______コンコン______
部屋のドアがノックされた。
『は、はーい…けほっ』
マスクを着用し、覚束無い足取りでふらふらと玄関に行き、ドアを開ける。
そこには、肩で息をしていて、手にはコンビニの袋を持っている……………棘くんが居た。
『ぇっ、あっ…!と、げく…!けほっ』
「っ!高菜!昆布…!?」
咳き込んだ私の背中をさすってくれる棘くん。
『うぅ〜…あり、がとう…』
「しゃけ!」
というか待って。パジャマのままなんだけど…!
着替えておけばよかった…
「ツナ、高菜?」
中に入ってもいい?と、首を傾げる棘くん。
『散らかってるけど…まぁ…うん…』
渋々中に入れる。
「おかか、ツナ!」
『そうかな…けほっ…日頃からあんま片付けしないから……』
あー…だめだ…頭がぼんやりする……
「高菜!?いくら?」
『ご飯……?あ…食べてないや…何も無くて…』
そう言うと、手持ち袋からおにぎりを取り出してくれた棘くん。
それを私に差し出してくれた。
「しゃけ、明太子!」
『えっ…でも、申し訳、無いよ……』
「おーかーかっ!昆布?」
『ありがとう…棘くん〜…』
どうやらこのおにぎり達は私の為に棘くんが買ってきてくれたものらしい。
棘くんの優しさに感謝感激雨あられだ…
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
唐突すぎるアンケェェェェトォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
アンケート
おにぎりの具の上に意味を書いた方がいいかしら!?
かいて!
89%
かかなくてもいい!
11%
投票数: 2262票
語彙力足りませんねすみません
例えば、この小説内で棘くんが
「高菜すじこ、ツナマヨ!」
と言ったとします
これを、
「高菜すじこ、ツナマヨ!」
って感じで、意味を上に乗っけるってことです←
そうした方が読者様も私の意味を汲み取れるかな〜って思って…
あ、勿論、「しゃけ」と「おかか」以外の意味は分からないので捏造ですが←
まぁとにかく(雑)
投票お願いします☆.。.:*・
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。